1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06452403
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
來村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (20252710)
池田 満 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (80212786)
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Keywords | 知識ベース / 再利用 / オントロジー / タスク / ドメイン |
Research Abstract |
本研究では,再利用可能な知識ベースを構築する方法論の確立を最終的な目的として,それに最も貢献するオントロジーに関する基礎的な研究を行った. オントロジーは,「人工知能システムを構成する時に用いる基本概念(語彙)の体系」である.オントロジーをタスクオントロジーとドメインオントロジーの2種類のオントロジーに分けて考察した.その結果,問題解決モデルを記述することができるタスクオントロジー記述方式を確立し,実際にスケジューリングタスクのオントロジーの設計とその記述を行なった.ドメインオントロジーに関しては,対象の振る舞いと機能を表現する基本オントロジーとその記述言語を発電プラントの熱輸送系を対象とし設計した. まず,従来からinformalな形式で記述していたスケジューリングタスクオントロジーをOntolinguaと呼ばれるオントロジー記述言語で厳密に記述した.その結果,Ontolinguaの機能が十分でないことが判明し,我々独自のオントロジー記述言語の設計,開発へと研究を進めた.現在基本設計を終了し,オントロジー設計/記述支援環境CLEPEの設計を行なっているところである. 次に,部品の機能と振る舞いに関する詳細な検討を行ない,それぞれの明確な定義を行なった.特に,機能と振る舞いとの差異を明確に記述するための4つの概念,Functional Topping (FT)を厳密に定義した.そして対象の定性モデル記述のための部品モデル記述言語,FBRLの設計,開発を行なった.FBRLは対象の定性シミュレーションのためのモデル記述に使えるだけではなく,シミュレーションの結果を様々なレベルで説明するために不可欠な語彙も提供する.その結果で,FBRLは振る舞いと機能のオントロジーを内包し,対象モデルと人間とが理解を共有することを可能にする表現言語であると言える.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yoshinobu Kitamura: "Method of Qualitative Reasoning for Model-based Problem Solving and its Application to a Nuclear Plant" Jaurnal of Robotics and CIM. (in printing) (1996)
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[Publications] Riichiro Mizoguchi: "Ontology for Modeling the World from Problem Solving Perspectives" Proc.of Ontology Workshop on IJCAI95. 1-12 (1995)
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[Publications] Munehiko Sasajima: "FBRL : A Function and Behavior Representation Language" Proc.of IJCAI-95. 1830-1836 (1995)
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[Publications] 高岡良行: "再利用可能知識ベースの構築…変電所事故復旧問題を例にして…" 人工知能学会誌. 10. 786-797 (1995)
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[Publications] Riichiro Mizoguchi: "Task Analysis Interview Based on Task Ontology" Expert Systems With Applications. 9. 15-25 (1995)
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[Publications] Riichiro Mizoguchi: "Task Ontology for Reuse of Problem Solving Knowledge" Proc.of KB & KS'95. 46-59 (1995)