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1994 Fiscal Year Annual Research Report

大きな水位変化を受ける高い河岸の侵食過程とその防止軽減に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06452416
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

藤田 裕一郎  京都大学, 防災研究所, 助教授 (90027285)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下島 栄一  大同工業大学, 工学部, 教授 (80027276)
細田 尚  京都大学, 工学部, 助教授 (10165558)
村本 嘉雄  京都大学, 工学部, 教授 (50027223)
Keywords河岸侵食 / 大河川 / 河道変動 / 河岸安定 / 河岸浸透 / 河床洗掘 / 数値解析 / 水理実験
Research Abstract

高い河岸の侵食過程に関する実態解明では,引き続きバングラデシュ国の大河川の衛星写真の解析を行い,大洪水を契機として大規模な河岸侵食が生起し始めた地点を見出すとともに,ガンジス・プラマプトラ両河が合流した下メグナ河のチャンドプール地点のような大河川の河岸侵食にとっては,潮汐流の影響が無視できないことを見出した.一方,わが国の事例では,宇治川低水路の河岸侵食過程について,観測と資料解析を継続しており,また,富士川等,洪水時の河床荒掘が著しい河川の実態調査と資料収集を行った。
河岸侵食に関する流れ解析では,現有の有限要素法による解析をバングラデシュ国上メグナ河および宇治川下流区間に適用して改良するとともに,一般曲線座標による2次元,3次元解析を検討し,河岸侵食に結び付く河床洗掘と渦の発生の関係を考察している.
河岸安定については,水位変動による河岸・堤体内の気流・水流の効果を含んだ解析モデルを構築するために,これまで行ってきた手法の再検討を行い,同時に,水位変動による気流・水流の応答過程に関する実験装置を設計して実験条件等の検討を進めている。このように,実態解明については新しい知見・基礎資料の収集が進展し,また,河道流の解析についても現有モデルの改良・斬新なモデルの構築に向けて前進が認められている.しかしながら,水位変動による河岸・堤体内の気流・水流の挙動とその影響に関しては,関連した現象である山体内の水流挙動に関する考察は行われたものの,堤外側の侵食・安定という観点に立って,上面及び側面を開放して行われた実験は,装置の具体的な設計に入るまでに相当の検討を要し,かつ,研究代表者の転勤という事態のために,河岸斜面の安定解析モデルについての考察を含めて,この課題は予定通りには進捗しておらず,次年度に向けて一層の努力を傾ける予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 下島栄一・上田裕一郎,吉岡龍馬他: "亀裂堆積岩の山体での雨水浸透とその水質" 水工学論文集. 39. (1995)

  • [Publications] 長田信寿・細田 尚,村本嘉雄: "側壁の移動により生じる流れの解析" 平成7年度土木学会関西支部年次学術講演会. II. (1995)

  • [Publications] 櫻井寿之・細田 尚,村本嘉雄・木村一郎: "横流入により生じる渦運動の数値解析" 平成7年度土木学会関西支部年次学術講演会. II. (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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