1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06453124
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
芳尾 真幸 佐賀大学, 理工学部, 教授 (60037885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 英行 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (60093978)
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Keywords | リチウム二次電池 / マンガン / 正極活物質 / 溶融含浸法 / 硝酸リチウム / 水酸化リチウム / リチウムイオン電池 / スピネル |
Research Abstract |
比表面積が大きく、大きな細孔径を有する二酸化マンガンを選び、リチウム源を硝酸リチウムとする溶融含浸法により放電容量が大きく、ハイレート特性の良いLi_<0.3>MnO_2が合成可能となった。この結果は一部についてJ.Powers Soucesに掲載される。LiMn_2O_4に関しては合成温度が高く、比表面積が1/(20)程度に減少するため単純に原料二酸化マンガンを選択するだけではハイレート特性の良い活物質の合成はできない。現在のところ、結晶構造の発達したLiMn_2O_4であれば低温で合成したもの程、放電容量が大きく、ハイレート特性が優れていることが分かった。我々の開発した溶融含浸法は低温で結晶性の高いスピネルLiMn_2O_4が合成できる優れた方法である。この方法を用いると溶融したLiNO_3やLiOHがMnO_2細孔中へ溶融含浸されるためLiとMnの均一な混合が可能となり電池特性の優れた材料が合成できることを明らかにした。この研究成果については現在電気化学誌投稿中である。また合成時に窒素ガスを導入すると結晶性スピネルの生成が速くなり650℃という低温で合成できることを見出し、この成果は現在J.Powers Soucesに投稿中である。
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