1995 Fiscal Year Annual Research Report
四級炭素の触媒的不斉構築を基軸とする有用物質の全合成に関する研究
Project/Area Number |
06453188
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴崎 正勝 東京大学, 薬学部, 教授 (30112767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹井 宏明 東京大学, 薬学部, 助教授 (90205831)
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Keywords | 触媒的不斉合成 / ヘック反応 / 海洋天然物 |
Research Abstract |
平成7年度,上記研究課題で二つの大きな成果を上げることができた。 1.一つは核間に四級炭素を有するジテルペン合成中間体の触媒的不斉合成を達成したことである。本合成では、炭素一炭素が生成しうる点が2ヶ所あるが、その位置選択性で重要な知見を得ることができた。数多くの反応条件を検討した結果、最終的に95%eeで目的物を得ることに成功した。 2.もう一つは、海洋天然物のハレナキノールの触媒的不斉全合成を達成したことである。ハレナキノールも四級不斉炭素を含有する天然物である。本合成では、不斉ヘック反応一鈴木反応をワンポイント中組み合わせることに世界で初めて成功した。合成した天然物は約90%eeである。
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Research Products
(1 results)