1994 Fiscal Year Annual Research Report
核融合炉固体ブランケットトリチウム回収挙動に及ぼす照射効果と表面状態の協同作用
Project/Area Number |
06453202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 知 東京大学, 工学部, 教授 (10114547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 双葉 東京大学, 工学部, 助手 (00011198)
山口 憲司 東京大学, 工学部, 助教授 (50210357)
米岡 俊明 東京大学, 工学部, 助手 (40013221)
寺井 隆幸 東京大学, 工学部, 助教授 (90175472)
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Keywords | トリチウセラミックス / 照射欠陥 / 発光測定 / FTIR / 表面水酸基 / 協同効果 / トリチウム / モデル |
Research Abstract |
酸化リチウムに代表されるリチウムセラミックスよりのトリチウム放出挙動に及ぼす、照射効果と表面状態の協同作用を明らかにする目的で研究を行なっており初年度(平成6年度)においては次の成果を得た。 (1)原子炉高温照射下で、照射欠陥によって発生する発光とトリチウム放出挙動を同時に測定できる装置を設計製作した。これを用いて600℃までの照射下発光現象を測定し、温度の効果、中性子スペクトルの効果を実験的に明らかにし、F^0,F^+欠陥の生成、消減挙動との関連でそのメカニズムを考察した。また、発光に雰囲気ガス(N_2,N_2+H_2)の影響がある事が確かめられ、表面状態と表面附近の欠陥挙動とに相関がある事が実験的に認められた。 (2)拡散反射法をフーリエ変換型赤外吸収装置に付け加え、酸化リチウムについて560℃までの高温かつ、雰囲気ガス制御下(Cr,Ar+D_2,Ar+D_2O)において表面重水酸基の伸縮振動吸収を観察し、複数のピークを観察するとともにD_2を添加した場合には、吸収ピークが変化する事を確認した。これよりODの吸着に対して表面が不均質であること、D_2添加により表面状態が変化することを明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 奥野、小西、田中、他: "核融合炉でのトリチウム技術開発" プラズマ・核融合学会誌. 70. 16-51 (1994)
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[Publications] 山脇、田中、他: "核融合燃料材料相互作用における最近の課題" 日本原子力学会誌. 36. 301-330 (1994)
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[Publications] D.Yamaki,S.Tanaka: "Modeling of Surface Reaction of Tritium Release from Lithium Ceramics" Journal of Nuclear Materials. 212-215. 917-922 (1994)
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[Publications] S.Tanaka,et al.,: "In Situ Qbservation of Surface-OH and-OD on Lithium Oxide" Journal of Nuclear Materials. (in press). (1995)
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[Publications] S.Tanaka,et al.,: "Luminescence Observation from Lithium Oxide under Neutron Irradiation" Fusion Engineering and Design. (in press). (1995)