1995 Fiscal Year Annual Research Report
育種上有用なソマクローナル変異の構造と発生機構の総合的解析
Project/Area Number |
06454040
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
新関 稔 弘前大学, 農学部, 教授 (40001490)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 隆二 弘前大学, 農学部, 助教授 (90202978)
赤田 辰治 弘前大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10250630)
原田 竹雄 弘前大学, 農学部, 助教授 (10228645)
|
Keywords | イネ / タバコ / ダイズ / ソマクローナル変異 / 染色体異常 / ハイグロマイシン / 紫外線 / RT-PCR |
Research Abstract |
1.イネ(品種アキヒカリ)カルスからの再生個体次世代について調査した結果、アルビノ、キサンタ、アルボビリティス、ストライプが核遺伝子支配として分離してきた。また長期の培養により短稈、早生個体が出現したことから実際の育種上重要な変異が生じたと考えられる。 2.Nicotiana sylvestrisの正常葉抽出液でN.sylvestrisのカルスを培養したところ、2n=24の正常染色体数を持つ細胞頻度が高まった。これは抽出液になんらかの染色体数コントロール要因が含まれていることを示唆する。 3.Hygromicin耐性遺伝子で分断された状態のGUS遺伝子を含むplasmidをアグロバクテリウムによってタバコを形質転換し、HYG^Rのカルスを得た。相同配列の組換えによって回復するGUS活性は、根、茎および葉でも確認され染色体内組換えが起きたことが明らかとなった。 トウモロコシのトランスポゾンであるMuDRと部分的に相同であるイネのクローンが発見された。しかし細胞培養中にこのクローンが活性を持つことはなかった。 UV-B照射したダイズ芽生えの全RNA遺伝子特異的な領域をRT-PCRによって増幅したところ、UV-B特異的発現量の増大は全ての遺伝子ファミリーに見られたが、第5遺伝子が顕著であった。今後培養による細胞変異を利用して、紫外線耐性作物の育成を試みる。
|
-
[Publications] Niizeki,M.: "Variation of Nor chromosome hidden behind RFLP were exposed by fluorescence in situ hybridization." Bull.Fac.Agric.Hirosaki Univ.59. 27-35 (1996)
-
[Publications] Ishikawa,R.: "Screening of Mutator-related sequence in rice" Rice Genet.Newslt.11. 155-156 (1995)
-
[Publications] Niizeki,M.: "Somaclonal variation in Lotus corniculatus L.(Birdsfoot trefoil)" Biotechnology in Agriculture and Forestry (ed.Y.P.S.Bajaj) Springer-Verlag. 36(In press). (1996)