1994 Fiscal Year Annual Research Report
園芸作物のアイソザイムおよび分子マーカーの遺伝分析とその染色体識別への応用
Project/Area Number |
06454041
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木庭 卓人 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40170302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池橋 宏 京都大学, 農学部, 教授 (50193222)
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Keywords | ブラシカ / ネギ / アイソザイム / RAPDマーカー / 遺伝分析 / 連鎖地図 |
Research Abstract |
ブラシカ属植物のBゲノム基本2倍種であるクロガラシ(Brassica nigra)のアイソザイム遺伝子の同定を行い、同時に、AAゲノム種とAABBゲノム種との比較を行った。クロガラシのACP(Acid phosphatase)、EST(Esterase)およびPGM(Phosphoglycomutase)のザイモグラムでは多くの活性領域が観察され、10領域で明確な多型が認められた。その内、5領域のアイソザイムバンドがそれぞれ1遺伝子座に座乗する対立遺伝子によって支配されていることがわかった。また、ESTの2領域の遺伝子座間に連鎖関係が認められた。AA種であるB.campestris、AABB種であるB.junceaとの比較では、同一の領域に共通、もしくは種特異的な対立遺伝子の存在を示すバンドが認められた。 また、B.campestrisにおいて、アイソザイム遺伝子と分子マーカーを標識として、連鎖地図の作成を行った。ハクサイ×ミズナのF_2集団を用い、10のアイソザイム標識と、51のRAPD(Random Amplified Polymorphic DNA)標識について遺伝子連鎖地図を作成したところ、9つの連鎖群を得た。 一方、ネギ属では、ネギ、タマネギおよびそれらの間の複二倍体であると考えられるセイタカネギを用いて、アイソザイムバンド、RAPDマーカーの比較を行い、ネギとタマネギのそれぞれの種特異的なマーカーを検出し、セイタカネギがそれらを合わせもっていることを見いだした。
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Research Products
(1 results)