1994 Fiscal Year Annual Research Report
コナガの摂食と産卵を阻害する熱帯植物成分の分離・精製
Project/Area Number |
06454062
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中筋 房夫 岡山大学, 農学部, 教授 (20109317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佃 律子 岡山大学, 農学部, 助手 (10032989)
藤崎 憲治 岡山大学, 農学部, 教授 (10228976)
小林 昭雄 岡山大学, 農学部, 教授 (30115844)
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Keywords | 熱帯植物成分 / Andrographis paniculata / コナガ / Plutella xylostella / 摂食阻害 / 産卵阻害 |
Research Abstract |
熱帯アジア地域に自生するキツネノマゴ科植物Andrographis paniculataの粗抽出液を処理したキャベツ葉にコナガPlutella xylostella4齢幼虫を接種すると、5,000ppm程度で摂食阻害効果がみられた。この粗抽出物は幼虫に対する殺虫効果は無い。 次に、植物成分をヘキサンとアセトンでそれぞれ抽出し、分画ごとに幼虫の摂食阻害効果をみたところ、アセトンの2つの分画で活性がみられ、有効濃度は500ppmまで低下した。コナガのふ化幼虫に対する摂食阻害は最低60ppmまでみられた。 さらにこれらアセトンの2つの分画をキャベツ苗に散布し、コナガ雌成虫の産卵への影響を調べたところ、125ppm以上の濃度で産卵阻害効果もあることが分かった。 以上の実験より、この熱帯植物は、コナガ幼虫の摂食と成虫の産卵の両方を抑制する生理活性物質を含むことが明らかになった。今後はこれら活性成分の分離・精製を行い、物質の本体をつきとめる実験を行う。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Herwawan,W.et al.: "Antifeedant and antioviposition activities of the fractions of extrct from a tropical plant,Andrographis paniculata(Acan thaceae),against the diamondback moth,Plutella xylostella(Lepidoptera:Yponomeutidae)" Applied Entomology and Zoology. 29. 533-538 (1994)