1994 Fiscal Year Annual Research Report
繭形状の蚕品種依存性判別のための3次元グラフィクス解析
Project/Area Number |
06454065
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
西岡 孝彦 信州大学, 繊維学部, 助教授 (10164542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 幹彦 信州大学, 繊維学部, 教授 (60135168)
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Keywords | 蚕品種 / 3次元座標復元 / ワークステーション / 3次元グラフィクス |
Research Abstract |
平成6年夏蚕期に俵形の繭をつくる品種として、日505、日509、日603×日604又、楕円形の繭をつむぐ品種として、日511、中509、支146、対象となる品種として日137と“はばたき"を飼育した。さらに、初秋蚕期には、日148、日01、支146×日137、支137、KCS68、MKを飼育した。 飼育したそれぞれの蚕について上蔟直前の歩行形態を2台のVTRに録画し、吐糸口、尾脚先端と、9つの気門の動きについて2次元の測定を行ったのち、3次元座標への復元を行い、3次元座標データを得た。 また、各品種の石膏モデルを作成し、体形の細部についての3次元データの採取を行っている。この作業は測定すべき点が多いためと、変換精度を上げるため再三のチェックを行う必要から時間を要している。 VTRから得られたデータと石膏モデルのデータの採取について、効率化を計るため、本年購入したワークステーション上に3次元座標復元のためのシステムを構築した。購入前には処理に時間を要していたのに対し、時間短縮することができた。また、従来パーソナルコンピュータ上で表示していた3次元グラフィクスをワークステーション上で行うための移植作業を行っている。さらに、"蚕の体形についての統計的解析を行うシステム"、"歩行モデル解析システム"の移植と改良を行っている。 本年得られたデータと過去数年にわたって既に得られているデータとの比較検討をワークステーション上で開始している。
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