1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454080
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安元 健 東北大学, 農学部, 教授 (20011885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐竹 真幸 東北大学, 農学部, 助手 (90261495)
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Keywords | 神経性貝毒 / ニュージーランド / 新ブレベトキシン / ジムノジミン / ジムノジニウムブレベ / ジムノジニウムミキモトイ / 有毒プランクトン / 毒化二枚貝 |
Research Abstract |
ニュージーランドでは1992年から1993年にかけて二枚貝の摂食による神経性貝中毒が多発した。本研究はその原因毒の解明を目指して開始された。研究の過程で、同国南端のホボ-海峡周辺のカキに新奇毒性分が検出されたので、あわせて研究の対象とした。 神経性貝毒の試料としてモエギイガイの中腸腺をアセトンで抽出し、ブレベトキシン類の検索を行ったが、既知成分は検出されなかった。代わって3成分の新奇類縁体を得て、それぞれTX1,TX2,TX3と仮称した。TX1はC_<53>H_<79>NO_<17>S(MW 1033)の組成を有するジアステレオマ-の混合物であり、ブレベトキシンBと同一の縮合エーテル環骨格を持つが側鎖において異なっていた。TX2では側鎖の42位アルデヒドがカルボキシルに酸化され、さらにD環のエーテル結合が開裂し、生じた10位水酸基に脂肪酸がエステル結合していると推定した。TX3ではブレベトキシンBの側鎖に相当する部位が修飾されていると考えて解析を進めている。 カキ有毒成分としてC_<32>H_<45>NO_4(MW 507)の分子式を有する新奇イミンを得てジムノジミンと命名した。本成分は16員炭素環、6員環イミン、ブテノニド環を含む特異な構造を有する。既に平面構造を確定し、絶対構造の検討を行っている。
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