1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454105
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小池 正之 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (60032306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧川 具弘 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (00236382)
小中 俊雄 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60024569)
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Keywords | 計算力学 / トラクタ / トラクタフレーム / 最適設計 / 複合材料 / 軽量化設計 |
Research Abstract |
平成6年度において判明した知見は,次の通りである。 1.複合材料に適用した最適設計手法が,トラクタフレームの軽量化にとってどの程度有効であるのかという視点から,計算モデルによる試算を行った。その結果,単純形状モデルであれば,60%以上の軽量化率が,比強度を損なうことなく達成できることを確認した。 2.複合材料の強度試験は,センサインタフェースボードを用いることにより,データ処理がグラフィックモードで実行できる環境になり,研究効率の格段の改善を計ることができた。 3.購入したトラクタの動力伝達駆動方式は油圧駆動であり,任意の走行速度において,シャシ-型フレームに生起する実働応力データを収集することができた。この屋外実験におけるデータ解析において,動歪みアンプ,三分力計,収納ケースは,不可欠の物品であり,迅速なデータ処理を行うことに成功した。 4.モデルと実物との軽量化比較は,計算力学手法を駆使して行った。NISA IIモジュールは,この計算の効率化に寄与した。解析結果は,既往の研究成果と突き合せて改良すべき点を明確にするため,学外研究者との研究交流を積極的に行い,本研究結果と次年度以降の研究の進展に係わる有用な技術的示唆を得た。 5.当初目標としていた30%の軽量化と複合材料の採用による低コスト化は,技術的な問題を伴うことなく達成できる見通しがついたと考えている。この点については,再吟味する予定である。これらの研究成果に基づいて,次年度はさらに,今日的環境問題である検討対象部材の再資源化の可能性についても検討する所存である。
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