1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454127
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
橋本 晃 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (70021706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝口 満善 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (70261336)
安田 準 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (20142705)
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Keywords | 超音波画像診断 / 超音波内視鏡 / 小動物(犬,猫) / 実験動物 / 超音波ガイド下穿刺術(法) / 猫条虫 |
Research Abstract |
研究課題に従って、今年度に得られた研究成果は以下に要約される。 1)超音波内視鏡(EUS)の臨床的応用:実験的に作出した犬のセルレイン誘発性膵炎のEUSによる観察を行い、急性膵炎の超音波(US)診断に資する画像情報を集積した。EUSを行うことにより、体表からのUSでは観察困難な膵管の変化やカラードプラ法を併用した血流の変化も明らかにすることができた。 2)USガイド下穿刺法の応用:犬のステロイド誘発性肝障害、猫の実験的脂肪肝やピューロマイシン投与による腎障害、さらに前立腺液採取のための2重バルーンカテーテル法の応用に関する研究において、それぞれの臓器の経時的な病理組織学的変化の検索に必要な臓器の採取に、ガイド下穿刺法が有用であることがわかった。 3)実験動物へのUSの応用:猫条虫感染ラット肝臓の経時的観察を行い、寄生虫性嚢胞のUS像を初めて明らかにし、US検査が多包条虫などの寄生虫性嚢胞の診断や幼虫の発育に伴う嚢胞の観察に応用できることが示唆された。またUS検査法はラット肝臓の微小限局性病巣の画像診断に有用であり、診断に役立つ画像情報を得ることができた。 4)犬および猫の腫瘍診断への応用:本学家畜病院に来院した犬および猫の腫瘍症例にUS診断を行い、各種腫瘍の画像情報を集積した。さらにガイド下穿刺法による細胞診ないし組織診は小動物の腫瘍の簡便、安全かつ迅速な確定診断ないし診断精度の向上に有用であることを示唆する成績が得られた。またカラードプラ法の併用による本法は、血管分布の状態など腫瘍の質的性状を知る情報を得るのに有用であることも示唆された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 橋本 晃: "小動物の超音波診断 腎臓(5)" 小動物臨床. 14(1). 11-15 (1995)
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[Publications] 橋本 晃: "小動物の超音波診断 腎臓(6)" 小動物臨床. 14(4). 57-60 (1995)
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[Publications] 橋本 晃: "小動物の超音波診断 腎臓(7)" 小動物臨床. 14(6). 7-12 (1995)
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[Publications] Ishida: "Ultra sonographic examination of cepha Loridine-lnduced rcual lesions in rahbits" J.Tox.pathol. (1996)
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[Publications] Eom,Ki-Dong,: "Modified double baloon catheterization for prostatic fluid collection in dogs." J.Am.vet.Med.Assoc.(1996)
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[Publications] Takiguchi,M.: "Esophageal/gastric adeno Carcinoma in a dog" J.Am.Amm.Hosp.assoc.32. (1996)
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[Publications] Morita,Y.: "Endiscopic Ultrasonography of the noviual Canine Pancreas" Vet.Radiol and Ultrasound. (発表予定). (1996)
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[Publications] Syakalima,M.S.: "The diagnostic signifuconce of the liver and Covticosteroid-induced alkaline phosphaloce:suenyymcs in glucocorticoid hepatopathy" J.Am.Anim.Hosp.Assoe.(発表予定). (1996)