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1995 Fiscal Year Annual Research Report

マンソン裂頭条虫擬充尾虫が産生する成長ホルモン様物質についての研究

Research Project

Project/Area Number 06454199
Research InstitutionTOTTORI UNIVERSITY

Principal Investigator

平井 和光  鳥取大学, 医学部, 教授 (20093940)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福本 宗嗣  鳥取大学, 医学部, 助教授 (60111126)
佐藤 建三  鳥取大学, 医学部, 教授 (40113196)
Keywordsマンソン裂頭条虫 / 擬充尾虫 / 成長因子 / カテプシン-L様因子 / 宿主-寄生体関係 / 成長ホルモン
Research Abstract

マンソン裂頭条虫擬充尾虫の培養上清(ES)は、マクロファージ機能に干渉してその一酸化窒素合成酵素mRNAの発現を抑制し、NO合成を抑制することを昨年の実績報告に記載した。それに引き続き今年度の研究においては、培養上清が腹腔マクロファージが産生するサイトカインであるTNF-α、IL-6のmRNAの発現に及ぼす影響について観察したので報告する。Differential Display法によって発現遺伝子を観察すると、培養マウス腹腔マクロファージにLPSを添加して発現する遺伝子のうちESによって発現が抑制される遺伝子が、また対照のマクロファージに発現する遺伝子がESによって発現が抑制されることが認められた。さらに、ESのみの添加で発現する遺伝子が存在することが認められた。また、ESを単独でマクロファージに添加すると、1-3時間後にマクロファージのTNF-αとIL-6 mRNAの発現を誘導するが、その後それらの遺伝子発現は減弱した。そしてESに6時間暴露されたマクロファージは、LPSによって誘導されるTNF-αとIL-6 mRNAの発現が濃度依存性に抑制された。次いでLPSとIFN-γで刺激されたマクロファージに対するESの作用を観察すると、ESの添加は、LPSとIFN-γで刺激されたマクロファージのTNF-α mRNAの発現を抑制したが、IL-6mRNAの発現は促進した。これらの結果から、マンソン裂頭条虫擬充尾虫が産生する物質にはマクロファージの刺激因子と抑制因子が存在することが推測され、本虫は、宿主免疫機構に干渉して寄生生活を維持していることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hao-Ran WANG: "Immunohistochemical localization of 27kDa protein in the plerocercoids of Spirometra erinacei" Japanese Journal of Parasitology. 44. 6-11 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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