1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454223
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
藤田 禎三 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20134223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 隆史 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80254001)
松下 操 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00165812)
遠藤 雄一 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (20117427)
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Keywords | Complement / MBP / MASP / Lectin pathway |
Research Abstract |
レクチン-プロテアーゼ(MBP-MASP)複合体による補体の活性化は、認識機構を持たない非特異的な活性化の第二経路や、抗原抗体を認識してC1に始まる古典的経路とは異なる新たな補体活性化経路(レクチン経路)の存在すを意味する。そこで、本研究はレクチン経路の解析と生体での役割を明らかにすることを目的とし、本年度は次のような結果が得られた。 1、MBP-MASPによる活性化経路の解析、特にC3分解の検討:MASPは、血清中では前駆体として存在し、MBPがそのリガンドに結合すると活性化されることと、それ自身でautoactivationを起こすことが判明した。また、MASPは直接、C3を活性化し、古典的経路より、古くから存在していたことが推察される(論文投稿中)。 2、腫瘍細胞によるレクチン経路活性化の検討:ヒト腫瘍細胞としてグリオーマを用い、MBPの結合をフローサイトメトリーで検討するとMBPは特異的に結合し、更にMASPを反応させると、C4、C3を消費し、腫瘍細胞によるレクチン経路活性化が明らかとなった(Jpn J Cance Res 86:187-192,1995)。 3、進化の観点から下等な脊椎動物にMBPやMASPが存在するか生化学的および分子生物学的に検討している。現時点で円口類のヤツメウナギには、MBP-MASPの存在を蛋白レベルで証明するには至っていないが、ヤツメウナギにヒトMASP cDNAと反応するメッセイジを同定しており、本研究期間中には結果が得られると考えられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takashi Fujita et al: "Mannose-binding Protein recoguizes glioma Cells:in vitro analysis of Complenent activation on glioma cells via the lectin pathway" Jpn.J.Cancer Res.86. 187-192 (1995)
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[Publications] Mikio Kuraya et al: "C3d and Epstein-Barr Virus(CR2/CD21 1:gamds)stimulate cells of an HTLV-1 line,MT-2." Microbiol.Immnunol.39. 145-151 (1995)
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[Publications] K.Kawagoe et al: "Molecular cloning of murine P1G-a,a gene for GPI-amchor biosynthesis and demonstration of interspecies consevvation of its shructure fanction and geneti c lecess" Genomics. 23. 565-574 (1994)