1994 Fiscal Year Annual Research Report
川崎病既往者の長期健康管理体制の確立に関する疫学的研究
Project/Area Number |
06454245
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
柳川 洋 自治医科大学, 医学部, 教授 (30077169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 清美 自治医科大学, 医学部, 講師 (50225794)
中村 好一 自治医科大学, 医学部, 講師 (50217915)
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Keywords | 川崎病 / 追跡調査 / 長期予後 / 標準化死亡比 |
Research Abstract |
平成6年度は追跡対象者の名簿作成を行い,同時に,追跡対象者の死亡状況を全国のそれと比較するために,人工動態統計(死亡)に関する情報収集も行った.追跡対象者は協力の得られた52施設を受診した川崎病患者で,第8回〜12回川崎病全国調査への報告例をもとにしている.当該全国調査は1982年7月〜1992年12月の10年6月に受診した川崎病患者全員を対象としており,52病院から8417名が報告されている。この中から(1)確実例(容疑例を除外),(2)初発例(再発例を除外),(3)初診日が第14病日以内例(第15病日以降初診例を除外),(4)日本国籍保持者(外国籍者を除外)の4項目を総て満たす6585名を本研究の対象者として登録した.(1)及び(2)の条件は結果の解釈が困難になるため,(3)の条件は協力医療施設が大規模なものも多いため,検査外来例も多く,これらの者を除外するため,(4)の条件は来年度以降の住民票や戸籍を用いた追跡調査が不可能なため,加えた.対象者は男3765名(57.2%),女2820名(42.8%),初診時年齢0歳2058名(31.3%),1〜2歳2868名(43.6%)3〜4歳1109名(16.8%),5歳以上550名(8.4%)で,従来から明らかになっている川崎病患者の疫学像と大きく離れてはおらず,患者全体を代表していると見なすことができた. 平成7年度は対象者の生存状況を,当該医療機関の受診,住民票,戸籍などにより調べ,死亡が確認された者については死亡原因を明らかにするために,死亡診断書を入手する予定である.
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