1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454246
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
龍野 嘉紹 神戸大学, 医学部, 教授 (80030831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 敏 横浜市立大学, 医学部, 教授 (20173487)
足立 順子 神戸大学, 医学部, 助手 (40030887)
上野 易弘 神戸大学, 医学部, 助教授 (30184956)
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Keywords | アルツハイマー型痴呆 / 免疫組織化学的染色 / 老人斑 / 神経原線維変化 / 法医解剖 |
Research Abstract |
申請した設備備品は予定通り購入し、当教室および兵庫県監察医務室において行った法医解剖例のうちで、1)明らかにアルツハイマー型痴呆と臨床的に診断されていた症例、16例(男性4例、女性12例、49〜85歳)。2)入院歴や通院歴はないが生前の行動からアルツハイマー型痴呆が疑われた、夜間の路上徘徊、赤信号無視で交通事故死した事例、山中にて道に迷い凍死や転落死などした事例など、4例(男性3例、女性1例、72〜85歳)。3)60歳以上で知能・行動などが普通の状態と判断された対照例55例(60〜96歳)。の4群について、現在までに、Bielschowsky、Bodianおよび渡辺法の鍍銀染色を施した組織切片を検鏡し、Khachaturianのアルツハイマー型痴呆剖検診断基準によってアルツハイマー型痴呆と診断された脳の凍結薄切切片にGFAP、LCA、HLA-DR、amyloid P およびC_4d染色等の免疫組織化学的染色を行っている。アルツハイマー型痴呆剖検脳では、対照群に比べて老人斑周囲にreactive astrocyteおよびreactive microgliaの増加が認められている。Congo redとGFAP染色の二重染色では老人斑のアミロイド芯がCongo red染色で、周囲のreactive astrocyte がGFAP染色でともによく染色されている。thioflavin S染色ではアミロイド芯や血管壁沈着のアミロイドが黄白色の蛍光を発している。また、一部の神経原線維変化がアミロイドの染色性をもつかは不明である。PGP9.5(Protein gene product 9.5)およびシナプスフィジンを用いた蛍光抗体法については、現在準備段階である。
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Research Products
(1 results)