1995 Fiscal Year Annual Research Report
多機能器官再生因子HGFによる肺傷害修復活性の遺伝子工学的検討と機能再生評価
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06454270
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| Research Institution | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University |
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Principal Investigator |
貫和 敏博 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40129036)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 敏一 大阪大学, 医学部, 教授 (00049397)
八重柏 政宏 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (70261477)
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| Keywords | HGF / Bleomycin / Lung Injury / Lung Fibrosis / Lung Epithelium / Epithelial Apoptosis |
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| Research Abstract |
i)HGFのBLMとの同時投与又は後投与におけるBLM肺しょうがい効果の検討。
マウスに浸透圧性ミニポンプを用いてBLM持続皮下投与(100mg/kg)を7日間行い薬剤誘起性肺線維症を作成した。HGFは総量280μg/マウスを14日間腹腔内投与した。HGF投与群をBLMと同時にHGFを投与開始する群すなわち同時投与群(day 0-14)と、BLM投与後にHGFを投与する群すなわち後投与群(day 14-28)に分けHGFのBLMによる線維化抑制効果を検討した。薬剤投与開始後4週目に屠殺し病理組織学的検索を行った。
病理組織所見では、BLM単独投与群に比して同時投与、後投与群とも線維化の程度は軽く、HGFの後投与においても同時投与と同様に線維化の抑制が認めらた。また組織学的には同時投与、後投与群間には際立った差は認められなかった。
肺線維化の程度をアシクロフトのスコアで定量化した。同時投与、後投与、BLM単独投与群でそれぞれ2.09±0.31,1.97±0.24,4.91±0.14であり、同時投与、後投与群ともにBLM単独投与群に比べ有意に底値を示し(p<0.001,ANOVA)線維化の抑制が裏付けられた。
ii)臓器内HGF濃度測定
慢性肺傷害時の臓器内HGF発現を測定した。マウスを3群に分け、第1群にはHGFを333μg/マウス/7daysの用量で持続腹腔内投与を行った。同時にBLMを100mg/kgの用量で時速皮下投与を行った。第2群にはHGFを50μg/マウス/7daysとした他は第1群と同じ方法で行った。第3群にはBLM投与のみ行い、投与開始3日後に屠殺した。
肺、肝、腎におけるHGF組織内濃度は第1群においてはそれぞれ1.96±0.04,47.24±14.27,12.10±0.71ng/g・tissue、第2群においては0.63±0.27,5.94±2.37,1.62±0.18ng/g・tissueであり第3群においては検出されなかった。
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[Publications] Narumi K,et al.: "Variety of laminin experssions in murine neoplastic cell lines Neuroblaetoma NA cells produce only laminin B2 chain" International Journal of Oncology. 4. 133-136 (1994)
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[Publications] 貫和敏博: "時発性間質性疾患の病態及び肺癌の合併" 日本内科学会雑誌. 83. 739-744 (1994)
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[Publications] 貫和敏博: "BALの臨床応用" 日本医事新報. 3655. 3-13 (1994)
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[Publications] 八重柏政宏 他: "HGFと肺" 呼吸. 14. 1154-1161 (1995)
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[Publications] Nukiwa T et al.: "Preliminary report on DU-6859a for lower vespiratory tract infection" J Infece Chemother. 1. 201-206 (1996)
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[Publications] 貫和敏博: "日常的呼吸器疾患における責任遺伝子解析;積極的な家族内疾患集積調査への提言と遺伝子解析への展開" 呼吸と循環. 44. 263-272 (1996)
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[Publications] Nukiwa et al.: "Basic and Clinical Aspects of Pulmonary fibrosis." CRC Press,Boca Ruton, 197-204 (1994)
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[Publications] 貫和敏博: "気管支肺胞洗浄法(BAL)法の臨床ガイドライン" 克誠堂出版, 6-13 (1995)
