1994 Fiscal Year Annual Research Report
乾癬ならびに類縁疾患の発症病因に関する免疫学的研究
Project/Area Number |
06454313
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田上 八朗 東北大学, 医学部, 教授 (60026911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 令久 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20260432)
田畑 伸子 東北大学, 医学部・附属病院, 助手
照井 正 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (30172109)
相場 節也 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (80159269)
加藤 泰三 東北大学, 医学部, 助教授 (20004898)
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Keywords | 乾癬 / 無菌性膿疱症 / スーパー抗原 / 補体 / 接着分子 / 浸潤リンパ球 |
Research Abstract |
1 ブドウ状球菌スーパー抗原にたいする患者末梢血単核細胞の反応性は正常人のそれとなんら違わないが、連鎖状球菌スーパー抗原に対しては有意に低下していた。あきらかに患者T細胞が生体内においてanergyに陥っているか、病変部局所に集合し、末梢血に減っていることを示唆する結果である。細菌抗原と自己抗原との交差反応が進行していることを強く指し示すものとも解釈できる。これは患者血清を加え培養することで一層顕著となるため、血清中にも特殊な物質の存在が考えられ、血清の分析を進めるとともに、数を増やして検討中である。 2 病変部に補体活性化による白血球走化性C5aアナフィラトキシンが証明されることより、表皮ケラチノサイトのC3あるいはB因子の産生を検討中である。試験管内の条件ではこれらが産生され、補体傍経路活性化に関与することを示唆するが、生体でどうかを調べるべく、前者のプローブを作製し、in situ hibridizationを用い病変部のと非病変部皮膚とを比較しようとしている。 3 病変部と非病変部の辺縁を中心に浸潤細胞、ランゲルハンス細胞、ケラチノサイト、血管内皮細胞の表現する種々の抗原、接着分子の発現を水平断切片を用い検討中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Takematsu,H.Tagami,H.: "Lack of Correlation between interleukin 6 and interleukin 1 levels in psoriatic lesional skin ." Tohoku J Exp Med. 172. 243-252 (1994)
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[Publications] Takematsu,H.,Takahashi,K.,Tagami,H.: "Systemic tumour necrosis factor(TNF)treatment in psoriasis." J Dermatol Treat. 5. 133-137 (1994)
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[Publications] Terui,T.,Ya-Xian,Zhen,Kato,T.,Tagami H.: "Mechanism of human polymorphonuclear leukocyte adhesion to serum-treated corneocytes." J Invest Dermatol. 104. 297-301 (1995)
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[Publications] Tagami,H.: "Psoriasis" Ed.Louis Dubertret ISED Publishing, 7 (1994)
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[Publications] Tagami,H.: "Psoriasis" Ed.Louis Dubertret ISED Publishing, 7 (1994)