1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454319
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
新村 真人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00010190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 有史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20168933)
本田 まりこ 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20100919)
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Keywords | レックリングハウゼン病 / 神経線維腫症 / 母斑症 / 徨性遺伝 / 神経鞘腫症 |
Research Abstract |
神経線維腫症には幾つかの病型がみられるか、古典的レックリングハウゼン病は神経線維腫症1(neurofibromatosis,NF1),両側性聴神経腫瘍を有するものはNF2と分類されている。NF1の遺伝子は1990年にクローニングされ、その後に全塩基配列が明らかにされた。NF1遺伝子には59のエクソンがある。われわれはこれらのエクソンについて、PCR-SSCP法を用い40例のNF1患者の遺伝子の検索を行ったが、変異の認められた症例はエクソン44のcDNA 7712から7720までの9bpの欠失と2bpの挿入により7bpのフレームシフトを起こした1例のみであった。これは遺伝子が約350kbpと巨大なためであり、さらにイントロンを含めた検索を行う必要がある。一方、NF2の遺伝子は1994年にクローニングされ、22q12に坐位することが明らかになった。遺伝子産物はmerlin(meosin-ezrin-radixin-like protein)と命名され、この蛋白は細胞骨格関連蛋白と相同性がみられる。われわれは聴神経腫瘍がみられず、皮膚や脊髄などに神経鞘腫が多発する疾患(神経鞘腫症)について、22番染色体上のDNAマーカーを用いsout-hern法で検索したところ、NF2遺伝子を含むプローブで神経鞘腫の3/7に対立遺伝子の欠失を認めた。さらに欠失の認められた神経鞘腫症3例のうち2例にgerm lineにもNF2遺伝子の変異がみられ、神経鞘腫症はNF2と同一疾患であると結論した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mariko Honda,Michihito Niimura et al: "Neurofibromatosis 2 and neurilemmomatosis gene are identical" Journal of Investigative Dermatology. 104. 74-77 (1995)
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[Publications] Shunichi Sawada,Michihito Niimura et al: "Three cases of subungual glomus tumors with von Reck Linghausen neurofibromatosis" Journal of American Academy of Dermatology. 32. 277-278 (1995)
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[Publications] 新村真人: "レックリングハウゼン病" 皮膚病診療. 16. 505-508 (1994)