1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454323
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金子 昌生 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90107805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 雅行 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10201013)
鈴木 一也 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00201575)
木村 泰三 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (80114461)
野末 政志 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10172793)
西村 哲夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (30115498)
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Keywords | 穿刺吸引バイオプシー / 組織バイオプシー / サイトガイド / 乳房温存療法 |
Research Abstract |
平成7年度には乳癌の集団検診は保健所の都合で行われなかったので、個別検診の受診者を中心に、主として精検を行った。精検症例39例中剔出組織診断を行ったものは35例であり、他の4例の中、3例は針による穿刺吸引細胞診で、1例は乳房撮影下にCytoguideを用いて、立体的に位置決めをしながらバイオプシーを施行する組織診断が行われた。結果は、2例は正常、1例は乳腺症、1例はcystosarcoma phyllodesであった。術前に確定診断を得るには、穿刺針が確実に腫瘍内に存在していることが確認されることが、バイオプシーでは特に重要である。 本研究の後半は、乳房温存療法における放射線療法の役割を明らかにすることである。1990年12月から1995年11月の間に乳房温存手術後に放射線治療を施行した30症例の平均年齢45.3歳(25〜63歳)、局在はC領域19例(63.3%)、A領域6例(20.0%)、その他5例であった。組織型は、浸潤癌25例(83.3%)、非浸潤癌1例、特殊型2例、詳細不明2例で、経過観察期間は平均23ヶ月(2.3〜60ヶ月)である。結果は、乳房内再発1例(3.3%)、遠隔転移2例(6.6%)、対側乳癌1例(3.3%)であった。副作用、合併症として、皮膚反応は軽度15例(50%)、中等度12例(40%)、重度3例(10%)であった。放射線肺炎は症候のあるもの1例(3.3%)、症状のないもの7例(23.3%)であった。上肢浮腫を認めたのは4例(13.3%)、外観上excellent/goodの範疇に入るもの27例(90%)に対して、fair/poorは3例(10%)であった。患者N=24の満足度は、80〜100%15例(62.5%)、50〜70%9例(37.5%)で、好成績を得ている。なお治療効果の経過観察が必要である。
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Research Products
(1 results)