1994 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌におけるエストロゲン依存性遺伝子のcDNAクローニングとその解析
Project/Area Number |
06454359
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
飯野 佑一 群馬大学, 医学部, 助教授 (50124649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 秀忠 群馬大学, 医学部, 助手 (70241875)
内田 勉 群馬大学, 医学部, 助手 (00160276)
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Keywords | 乳癌 / エストロゲン / コリンキナーゼ / PCR / クローニング |
Research Abstract |
我々はDMBA誘発乳癌でコリンキナーゼ活性がエストロゲン依存的に変動することを見い出した。DMBA誘発乳癌でのコリンキナーゼ遺伝子に結合する発現調節因子はエストロゲン依存的に活性が調節されることが予想される。この因子を解析するためにコリンキナーゼ遺伝子の5'領域のクローニング、塩基配列決定を行った。プロモーター領域と考えられる部位はハウスキーピング遺伝子の特徴を示すばかりでなく、種々の調節因子が結合するエレメントと相同生の高い配列が見られ、実際に調節されることを示した。さらに、性ホルモン依存的に発現する遺伝子をクローニングするのに二種類の方法を用いていた。第一の方法としてサブトラクション法で、現在なお進行中である。第二の方法としてPCR法を用いている。後者の方法でステロイド-ホルモン受容体cDNAのホルモン結合部位でホモロジーの高い部位をプライマーとして選び、エストロゲン処理したラット子宮から調整したmRNAを用いてPCRを行うことにより、卵巣切除し、体内のエストロゲンを低下させたラット子宮では発現していないPCRフラグメントを得た。現在このフラグメントの塩基配列の決定、全長cDNAのクローニング、およびラット乳癌でのエストロゲン依存的発現について検討している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yuichi Iino: "A new triphenylethylene derivative, TAT-59; hormone receptors; insuline like growth factorl; and growth suppression of hormone-dependent MCF-7tumors in athymic mice" Cancer Chemotherapy and Pharmacology. 34. 372-376 (1994)
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[Publications] 飯野佑一: "乳癌-抗ステロイドホルモン剤の臨床適用-" 日本臨床. 52. 243-249 (1994)
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[Publications] 飯野佑一: "乳腺症の検査 診断の進め方" 薬局. 45. 11-15 (1995)
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[Publications] Tsutomu Uchida: "Ragulation of Choline Kinase R: Analyses of Alternatively Spliced Cholive Kinases and the Promoter Region" J.Biochemistry. 116. 508-518 (1994)
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[Publications] Tsutomu Uchida: "Immunologically and Ersymatically PBtinct Rat Choline Kinase Isorymes" J.Biochemistry. 116. 1241-1250 (1994)