1994 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組み込み技術のハイブリッド型人工血管への応用に関する基礎研究
Project/Area Number |
06454361
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮田 哲郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (70190791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 博之 東京大学, 医学部(病), 助手 (10241994)
木村 秀生 東京大学, 医学部(病), 助手
佐藤 紀 東京大学, 医学部(病), 助手 (40170724)
高木 淳彦 東京大学, 医学部(病), 講師 (50092979)
岩本 愛吉 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10133076)
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Keywords | 遺伝子治療 / vetrovirus / tissue plasminogen activator / thrombomodulin / ハイブリッド型人工血管 / 血管内皮細胞 / 小口径人工血管 |
Research Abstract |
retrovirusへ組み込む遺伝子構造の検討を行った。検討したのは1)LTRをpromotorとするもの、2)virusの内部にCMVのenhancerとa-globinのpromotorを持つもの、3)LTRのpromotorの内部promotorへの影響を避けるため2の構造を逆向きにしたものの3種類である。それぞれにマーカー遺伝子であるLacZ遺伝子及びこの研究の目的の一つであるtissue plasmonogen transfectionしてvirusを産生させた。LacZ遺伝子の発現は組織化学染色で、tissue plasmonogen activator遺伝子の発現は培養液上清中のtPA量をELISAで測定して求めた。NIH3T3細胞、Hela細胞でのtransduction実験では10-20%の細胞に発現を確認できたが、ヒト内皮細胞では1%以下と不良だった。現在virusのpackeging signalをより塩基数の少ない単純なものに変更してtransduction実験を行っているが発現率は変更前より良くなっており、ヒト内皮細胞でのtrunsduction効率の上昇が期待される。さらにviral titer上昇のために新たに開発されたvirus濃縮filterを用いる実験を開始しており、結果が期待できる。又、抗凝固物質のthrombomodulin遺伝子をPCR法を用いて作成したので、3T3細胞に組み込みその発現を検討している。
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Research Products
(1 results)