1994 Fiscal Year Annual Research Report
ポジトロンCT(PET)による癌病巣の新しい検出診断法
Project/Area Number |
06454364
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
中村 達 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00090027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 孝人 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90041847)
塚田 秀夫 浜松ホトンクス研究所(中央), 専任研究員
鈴木 昌八 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20196827)
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Keywords | 光増感剤 / 癌診断 / HPD代謝 / ポジトロンCT |
Research Abstract |
1)平成6年度はPhotofrin2に^<66>Gaを標識し、標識されたPhotofrin2と標識されないPhotofrin2を分離する操作の確立に終始した。本操作の手順をほぼ確立したので記する。Photofrin2の標識は^<66>GaCl_215.6μmol水溶液1mgを、Photofrin2の46.4μmolのアイソトニック溶液28mgに加圧条件下で加える。1.0NのNaOH液を加えてpHを11.5〜12.0とし、2分間攪拌した後、1.0NaHClを加え、pHを7.0とする。ここでpHを6.5以下に下げないこと。これを0.22mmのミリポアフィルターに通す。最後に非標識Photofrin2の10mM臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液との波長535nmでの吸光度を比べ、濃度を決定する。およそ1/3はメタロポルフイリルである。なお、Photofrin2は光増感剤のため光が当たらないようにする。Photofrin2標識化合物の分析装置として、GradiFrae Systemを用いる。フラクションコレクター及び装置全体のコントローラとしてGradiFrae、UV検出器にはLKB-OpticalunitUV-1及びLKB-Control uintUV-1を用い、波長405nmの吸収にて検出する。チャート出力には、Macla6を用いる。カラム充填剤にはSephadex LH-20を用いる。分離溶媒はテトラヒドロフラン:メタノール:3mMリン酸緩衝液(pH7)の2:1:1溶液を用い、流速1.5ml/minにて流出させる。分離後にγ-カウンターにてアクティビティーを調べ、^<66>Gaで標識された部分のみを回収する。フリーのGaはシリカゲル上でトラップされるのでアクティビティーは全て標識化合物由来のものとなる。 2)平成7年度は正常ラット及び担癌ラットに^<66>Ga-標識Photofrin2を投与し、PETを用いてデータを収集し、解析する計画である。
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