1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454397
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 淳 東京大学, 医学部(病), 助手 (90188954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 誠 国立小児病院, 医員 (10236482)
大塚 俊哉 東京大学, 医学部(病), 助手
川内 基裕 東京大学, 医学部(病), 講師 (00152918)
古瀬 彰 東京大学, 医学部(病), 教授 (70010163)
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Keywords | 気道上皮細胞株 / 同種末梢血リンパ球 / リンパ球混合培養系 / 上清中濃度 / MTTassay / Interleukin-2 / Interleukin-10 / HLA-クラス2抗原 |
Research Abstract |
平成6年度では、ヒト細胞培養系において同種気道上皮細胞株をstimulatorとした場合、同種リンパ球が活性化されるかどうかをIL-2,10分泌能を中心に検討した。[方法]ヒト末梢血リンパ球(PBL)10^7個をeffectorとし、stimulatorとしては、(1)同種PBL(2)同種気道上皮細胞株BEAS-2Bとしたリンパ球混合培養系(MLC)を作成した。コントロールとして(3)stimulatorなし(4)effectorなしの以上4種類のMLCを作成した。培養72時間後の生細胞数の直接計数・MTT assay・上清中のIL-2,IL10濃度を測定した。またBEAS-2BおよびPBLについて、抗HLA-class Iおよびclass-II monoclonal抗体で染色し、Flow cvtometry(FCM)を行った。[結果](A)MLCの72時間後の各々の生細胞数・MTTassay活性ではともに(1)>(2)>(3)の順であった。(B)IL-2濃度:(1)2.13±0.26(Unit/ML)(2)1.82±0.12(3)1.45±0.54(4)1.42±0.10であり、(1)>(2),(3)と有意差を認めた。(C)IL-10濃度:(1)9.30±11.8(pg/mL)(2)128±110(3)13.0±15.3(4)8.9±17.8であり、有意に(2)>(1),(3)であった。(D)FCMではBEAS-2BはClass-I,II各々ほぼ100%染色陽性であった。[考察]BEAS-2Bは細胞表面にHLA-Class I,IIを発現していたが、MLCでは同種PBL刺激と比較して、軽度の細胞増殖を引き起こし、IL-2分泌誘導は有意に少なく、またIL-10分泌を有意に促進した。即ちIL-2分泌に続くTh,CTLのclonal expansionが十分進まず、さらにIL-10によってCTLの増殖阻害が起こると考えられた。仮説としてBEAS-2Bは同種リンパ球のTh2分画を刺激・活性化すると考えられた。[結論]気道上皮細胞株Beas-2Bは同種PBLとのMLCにおいて、PBLを増殖させるがIL-2分泌増加は軽度で、IL-10分泌を促進した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中島 淳,他: "食道超音波内視鏡による肺門・縦隔リンパ節の部位同定に関する基礎的検討" 呼 吸. 13. 1043-1047 (1994)
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[Publications] 中島 淳,他: "結節性硬化症に合併した過誤腫性肺脈管筋腫症-特異な臨床修飾が加えられた1例-" 日本胸部疾患学会雑誌. 33. 80-84 (1995)
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[Publications] M.Kawauchi,J.Nakajima,et.al.: "Cardiac xenotransplantation from pig to Japanese monkey with splenectom Splenectom tacrolims,filtration plasmapheresis and nafamstat mesilate" Transplantation Proceedings. 26. 1076-1077 (1994)
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[Publications] M.Kawauchi,J.Nakajima,et.al.: "Which is the target vessel of lung rejection? A primate heart-lung transplantation study." Transplantation Proceedings. 26. 2338-2339 (1994)
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[Publications] 大岩 博,中島 淳,他: "FK506の血中濃度及び臓器別濃度-ニホンザル肺移植における検討-" 移 植. 29. 144-148 (1994)
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[Publications] 吉竹 毅,中島 淳,他: "同種肺移植日本猿の移植肺および脾臓におけるTおよびBリンパ球の分布。" 日本呼吸器外科学会雑誌. 8. 129-134 (1994)