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1995 Fiscal Year Annual Research Report

抗原認識と細胞接着を標的とした臓器移植における新しい拒絶反応抑制法の開発

Research Project

Project/Area Number 06454399
Research InstitutionNIIGATA UNIVERSITY

Principal Investigator

江口 昭治  新潟大学, 医学部, 教授 (90018367)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大関 一  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (70213717)
広野 達彦  新潟大学, 医学部, 助教授 (60092722)
Keywords移植 / 抗T細胞受容体抗体 / サイトカイン / Rnase protection assay
Research Abstract

今年度は、抗T細胞受容体抗体(R73)投与による拒絶反応抑制時のサイトカインの変化を、m-RNAを定量化することにより、間接的に評価した。BN→LEWの組合せでラットの異所性心移植を行い、拒絶モデルとR73投与による長期生着モデルを作製した。経時的に移植心からRNAを抽出し、-80度で凍結保存した。種々のサイトカインに対するRNAプローブを作製し、Rnase protection assay法を用いてサイトカインm-RNAを定量化した。拒絶モデルではTNFα、IFNγ、1L-1βのサイトカインm-RNA量が4日目に増加していた。それに対してR73投与群では、これらのm-RNA量は4日目には増加していなかった。TH1サイトカインの一つである1L-2に関してはどちらの群でもm-RNAの定量化はできなかった。TH2サイトカインの一つである1L-10に関してはR73投与群の50日目に認められ、このサイトカインが長期生着に関与していると当初考えた。しかし、拒絶モデルの4日目にも強く認められることが判明し、このサイトカインが拒絶反応に促進的に働いているのか、抑制的に働いているのかは今年度の実験では明らかにすることができなかった。
今年度は、さらにBN→LEWの組合せで左肺移植を行い、拒絶群とR73投与群を作製し、生着延長効果があるかを検討した。拒絶群は6日で拒絶が完成した。R73投与群は拒絶の開始が遅れ、9日目に拒絶が完成し、それ以上の生着延長効果は認められなかった。臓器による抗原性の違いが心臓と肺の生着延長効果の違いに現れたものと推測された。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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