1994 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト腎疾患における肝細胞増殖因子(HGF)の発現とその調節機構に関する研究
Project/Area Number |
06454459
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
金武 洋 長崎大学, 医学部, 助教授 (50100839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野俣 浩一郎 長崎大学, 医学部, 助手 (80189430)
斉藤 泰 長崎大学, 医学部, 教授 (70039832)
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Keywords | 肝細胞増殖因子(HGF) / 腎疾患 |
Research Abstract |
HGFは腎再生因子として、重要な役割を果たしており、我々は、ヒト腎疾患とHGFの関わりを明らかにすべく血中HGF濃度を測定した。健常ドナー血中HGFが0.27±0.08ng/mlを示すのに対し、急性腎不全、腎梗塞症例で発症早期に各々0.74ng/ml、1.10ng/mlという高値を示し、経過とともに正常レベルへの回復がみられた。安定期レシピエントにおいても平均0.55±0.35ng/mlと有意な高値を示し、血清Cr値と相関を示した。さらに腎移植レシピエントの慢性拒絶反応で尿中FDP、尿蛋白、血清CrとHGF値との間に相関をみとめるか現在検討中である。 また腎細胞癌症例についても0.51±0.35ng/mlというHGF値上昇がみとめられた。一方単純性腎嚢胞液中の嚢胞形成促進因子について、HGFがその主要な構成因子であることをMDCK細胞を用いたコラーゲンゲル包埋法にて証明した(第37回日本腎臓学会シンポジウム)。
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