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1994 Fiscal Year Annual Research Report

精漿中の精子運動抑制因子の精子無力症に対する診断,治療への応用

Research Project

Project/Area Number 06454461
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

岩本 晃明  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (60046117)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古市 泰宏  日本ロシュ(株), 研究所内(株)エイジーン研究所, 所長
田中 宏樹  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (00217069)
Keywords精子運動抑制因子 / 精嚢 / 精漿 / 塩基性蛋白 / 除膜精子 / ダイニン腕 / 精子無力症
Research Abstract

1.精嚢から分泌され精漿中に存在するブタ精子運動抑制因子(Seminal Plasma Motility Inhibitor以下SPMI)の14KDcDNAクローニングに昨年度成功したことから、クローニングしたSPMIをpQE30 vectorに組み込んで、大腸菌にてSPMI蛋白を発現させる系を作成した。発現させた蛋白はWestern blotting法で抗SPMI抗体と反応することが確認された。しかし得られた蛋白がSPMI活性をもった状態で溶解することが出来ず来年度の課題となった。
2.ブタの主要臓器よりmRNAを抽出してNorthern blottingを行ったところ、SPMImRNAは精嚢だけに強く発現していることが判明した。なおヒト精嚢には相同なmRNAの発現は見られなかった。ブタおよびヒトSPMIが同じ精子運動抑制作用をもつにもかかわらず,ヒト精嚢に相同なmRNAが発現していなかった理由は現在のところ不明である。
SPMIの精子運動に対する可逆性について検討したところ、活発に運動する正常精子の運動を完全に抑制しうる低濃度(1500 Unit/ml)では、パーコールによる洗浄で比較的容易にブタSPMIは精子細胞膜より取り除かれ、ブタ精子は運動を回復した。ところが高濃度(2000 Unit/ml以上)では精子の運動が回復せず、SPMIが精子細胞膜自体に影響を及ぼしたものと推察した。
4.臨床研究として精子無力症患者の精子細胞内抽出液中の運動抑制因子がSPMIと同一であるのか、また精子運動率と相関するのか、昨年度に引き続きおこなっているが、まだ結論がでなかった。来年度も継続して症例を集める予定である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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