1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454468
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
二階堂 敏雄 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (50180568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信吾 信州大学, 医学部, 教授 (30135579)
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Keywords | 婦人科腫瘍 / 内膜癌 / 腫瘍抑制遺伝子 / 細胞周期調節因子 / サイクリン / cdc2ファミリー |
Research Abstract |
我々は内膜増殖症及び内膜癌の発生過程の違いを明かにする為に細胞周期調節因子にたいする抗体を用いて免疫染色を行った。婦人科手術摘出材料より子宮内膜病変部を採取し、新鮮凍結切片及びホルマリン固定パラフィン包理切片を作成した。H.E.染色切片により組織学的に内膜癌の存在を認識するとともにサイクリンやcdc2ファミリーやRB,p53等のモノクローナル抗体を用いて免疫組織染色を行い、正常上皮細胞と内膜増殖症及び内膜癌の増殖制御の違いを検討した結果、増殖期内膜ではサイクリンD1,サイクリンB,cdc2、cdk2、cdk4が機能層腺上皮にまたサイクリンEは基底層腺上皮を中心に発言を認めた。またサイクリンD1,cdk4は間質細胞にも発現を認めた。分泌期においては主に間質細胞においてサイクリンD1,cdk4、cdc2の発現が観察されたが、腺上皮細胞においては発現は認められなかった。サイクリンEは増殖期に基底層腺上皮に、一方サイクリンD1,cdk4は増殖期では機能層腺上皮及び間質細胞に分泌期では間質細胞に発現しており、性周期および組織内部位でサイクリンに機能的な使い分けがなされていた。また内膜癌ではこれらの細胞周期調節因子の殆どに異常があり、その異常は内膜癌が悪性化するについて集積する傾向にあった。これらの結果は今まで内膜癌の発生過程の考え方に新しい理解を与えるもので、この方向での研究は益々推し進めなければならなく、大変評価出来るものである。またこれらの結果が得られたので次年度の研究の基盤が出来たと考えられる。
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[Publications] Masuzawa,Hideyuki: "Failure of down‐regulation of estrogen receptors and progesterone receptors after medroxyprogesterone acetate administration in endometrial hyperplasias." Cancer. 74. 2321-2328 (1994)
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[Publications] Nakayama,Kuniaki: "Immunohistochemical analysis of the peritoneum adjacent to endometriotic lesions using antibodies for Ber‐EP4 antigen,estrogen receptors and progesterone receptors." Int J Gynecol Pathol.13. 348-358 (1994)
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[Publications] Yamamoto.Masuji: "Effect of tumor suppressers on cell cycle regulatory genes:RB suppresses p34cdc2 expression and normal p53 suppresses cyclin A expression." Exp.Cell Res.210. 94-101 (1994)