1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454532
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
白砂 兼光 九州大学, 歯学部, 教授 (30093420)
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Keywords | 口腔癌 / 唾俵状腫瘍 / 癌浸潤機構 / 癌浸潤抑制 / 細胞状基質分析酵素 / 細菌遊走因子 |
Research Abstract |
癌浸潤抑制治療法の確立のため、口腔扁平上皮癌細胞と腺様嚢胞癌細胞を用いて浸潤機構を解析してきた。in vitro癌浸潤モデルでの結果から癌細胞浸潤にはプロテアーゼとそのインヒビター、細胞外基質分解、細胞遊走因子、細胞接着分子など種々の因子が複雑に関与することが示唆された。特に、口腔癌と正常線維芽細胞との混合培養の結果、正常線維芽細胞が癌細胞浸潤促進因子を産生することと癌細胞内因性の上皮成長因子(EGF)が癌浸潤に関与することを示唆した。事実、EGFの添加により癌細胞浸潤は促進された。さらにEGF添加による癌浸潤促進にウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベータ(uPA)やメタロプロテアーゼの発現が強く相関することを示した。また上記の促進作用はデキサメサゾン(DEX)により抑制されることを明らかにした。EGFとDEXのごとく浸潤促進、抑制の制御に或る種の転写因子が強く関与することも示唆された。
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Research Products
(2 results)