1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06454549
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
河野 篤 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雄嗣 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20260995)
小澤 正明 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00204199)
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Keywords | 歯科用石膏 / 圧縮強さ / 再利用 |
Research Abstract |
歯科診療所、技工所など歯科領域で修復物製作の過程で使用される歯科用石膏は、月800tいわれている。この使用された石膏の大部分は医療廃棄物または産業廃棄物として処分されている。今回われわれは、この石膏の再利用を試み(再利用石膏)、初めて使用する石膏(一次使用石膏)の理工学的性質(圧縮強さ)と比較して普通石膏の圧縮強さの75%まで回復した再利用石膏を得た。これらは臨床診断用の模型材、咬合器装着時の対合歯用として臨床で使用されるに十分な強さであることを見いだした。 実験法としては一次石膏として普通硬石膏を混水比0、24で練和したのち有歯顎模型のゴム枠に注入し硬化さ1週間放置乾燥させた後、500、600、700度の電気炉内に5、6、7、8、9、10分間加熱後重量変化を測定した。ついで科研費で購入したエクセルジョークラッシャー(吉田製作所)で粉砕した。粉砕した石膏粉末を43〜106μまでの電磁式ふるい振盪器で篩別した後、JIS規格に準じ練和1週間後の圧縮強さを測定した。 はじめに、700度で5分以上加熱したものは理論値である84、3%近くなり、再硬化することが確認された。ついで、各条件の圧縮強さを検討し700度10分、75μで篩別した後さらに53μを通過した粉末が良い成績を得ることが解ったので、以後この条件で実験を継続した、次の成績を得た。 1、一次石膏を粉砕しこの条件に篩別されるものは70%の回収率であった。 2、圧縮強さ 3、電子レンジを利用しての乾燥は再検討を要する。
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