1995 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症における骨結合型チタンインプラントの生着と排斥に関する研究
Project/Area Number |
06454556
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
尾関 雅彦 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40177225)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨結合型チタンインプラント |
Research Abstract |
I.基礎的研究 1.試験群として,卵巣摘出と低Ca飼育食により骨粗鬆症状態となった雌・老齢ビ-グル犬,4匹を用いた.また比較対象群として,雌・老齢ビ-グル犬2匹と雌・若年齢ビ-グル犬2匹とを用いた. 2.下顎骨,大腿骨に対して骨結合型チタンインプラント(ブロ-ネマルク・システム)をこれまでに合計88本埋入し,術語4ケ月後には試験群,対照群ともに,埋入したすべてのインプラントと周囲骨組織とが強固な結合をしていることを観察した. 3.骨塩量,血清生化学検査値,骨組織生化学分析値ならびに骨組織病理組織像の経時的な変化,および相関性については,現在,検討中である.また,チタンインプラントが骨性結合を獲得する機序,ならびに排斥される機序に関して,平成6年度から継続して現在も研究中である. II.臨床的研究 1.骨粗鬆症患者を含む被験者16名(男性8名,女性8名)の下顎に,骨結合型チタンインプラント(ブロ-ネマルク・システム)を合計80本埋入し,79本に強固な骨結合が得られた.このことから,骨粗鬆症患者に対しても,骨結合型インプラントは適応可能と予想される. 2.しかしながら脱落したインプラント(1本)は,骨粗鬆症患者において発生しており,インプラント排斥の機序を継続的に研究中である. 3.各被験者の骨塩量,血清生化学検査値,骨組織生化学分析値ならびに骨組織病理組織像の相関性については,現在,検討中である.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Masahiko Ozeki: "A One-Stage Sugioal Technique of Bronemark Osseointegrated Inplants" International College of Prosthodontics. (1995)
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[Publications] 尾関 雅彦: "アバットメントスクリューの伸びと予張力(邦訳)" クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー. 3(1号). 99-101 (1996)
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[Publications] 尾関 雅彦: "残存歯抜歯後の無歯顎補綴におけるインプラントの即時埋入と遅延埋入:各種のインプラント連続即時埋入法の比較研究(邦訳)" クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー. 3(2号). 121-128 (1996)