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1994 Fiscal Year Annual Research Report

口腔扁平上皮癌の浸潤増殖動態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06454567
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

山本 悦秀  金沢大学, 医学部, 教授 (00092445)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊谷 茂宏  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (00215013)
KeywordsIn vivo浸潤・転移モデル / 浸潤様式 / IV型コラーゲン / デスモグレインI / 増殖細胞核抗原(PCNA)
Research Abstract

平成6年度までに移植を行った細胞は5種類(OSC-19細胞、OSC-20細胞、SS細胞、FA細胞、TT細胞)のヒト口腔扁平上皮癌細胞で、ヌードマウスの背部皮下、舌または口底に移植した。その結果、皮下に移植した腫瘍は、5種類の癌細胞のいずれも浸潤像を観察することができなかったが、口腔内に移植した癌細胞は、すべて深部組織への浸潤像が観察され、しかも、組織像は各々の細胞の由来する原発腫瘍でのものと類似していた。頸部リンパ節転移については口腔内移植腫瘍が浸潤様式4C型を呈したOSC-19細胞は81%、TT細胞は50%に認められた。また、IV型コラーゲンの免疫染色の結果では、リンパ節転移がみられなかったFA細胞では胞巣周囲に連続線状に認められたが、その他の転移のみられた細胞では基底膜の断裂や消失が観察された。デスモグレインIの免疫染色の結果においても、リンパ節転移がみられなかったFA細胞では腫瘍細胞間に均一に認められたが、その他の転移のみられた細胞ではデスモゾーム結合の消失が観察された。さらに、腫瘍の増殖動態を観察する目的で増殖細胞核抗原(PCNA)の免疫染色を行った。しかし、各細胞のPCNA陽性率は浸潤様式4C型の腫瘍と3型の腫瘍との間に有意差は認められなかった。以上の結果より、口腔扁平上皮癌の浸潤像の違いには個々の癌細胞が有する増殖活性よりも、むしろ癌細胞と間質あるいは癌細胞同士の相互関係が重要な因子として影響を及ぼしている可能性が示唆された。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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