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1994 Fiscal Year Annual Research Report

培養歯根膜細胞移植による人工歯根の歯根膜再生に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06454575
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

木下 靱彦  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70084770)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 葛原 武  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40234439)
大塚 亨  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20168991)
小林 優  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00162024)
筏 義人  京都大学, 生体医療工学センター, 教授 (00025909)
Keywords人工歯根 / 歯根膜 / 細胞培養 / コラーゲン / コラーゲン固定化 / プラズマ重合
Research Abstract

直径3mm、長さ8mmのポリエチレン製人工歯根、および同径のヒドロキシアパタイト製人工歯根(HAP群)を作製した。ポリエチレン製人工歯根の表面には、プラズマ重合法により、I型、III型およびIV型アテロコラーゲンの固定化を試みた(コラーゲン群)。
その結果I、III型コラーゲン群では、人工歯根表面に12.1μm/cm^2のアテロコラーゲンを固定化することができた。しかし、IV型コラーゲン群では、固定化効率が悪く、現在、固定化条件の改変を検討中である。
上記の結果に基づき、予備実験としてビ-グル成犬5頭の両側下顎臼を抜歯、2か月後、抜歯窩が治癒するのを待って、両側に計8か所のインプラント窩を形成し、実験群としてHAP、I型コラーゲン、III型コラーゲンの各群をそれぞれ2本づつ(各群計10本づつ)、対照群として歯根膜細胞を付着させていないHAP、I型コラーゲンを各1本づつ埋入した。
その結果、埋入2週間までに、実験群では、HAPで10本中2本が、また、I型、III型コラーゲンではそれぞれ10本中3本が脱落し、HAP群8本、I型コラーゲン群7本、III型コラーゲン群7本が観察対象となった。HAP群では、埋入2週には材料表面に一層のセメント質ないし骨様組織の添加がみられ、一部には歯根膜類似の線維構造もみられた。しかし、埋入1か月では材料-骨間隙はほぼ完全に新生骨で満たされ、対照群に比べて骨の形成速度は明らかに早かった。一方コラーゲン群ではI型、III型コラーゲンとも、埋入2週では材料-骨間隙は肉芽様組織で満たされ、明らかな線維配列はみられないが、埋入1か月になると材料に向かって垂直的に走る歯根膜類似の線維構造がみられた。埋入2か月群は、現在、標本を作製中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Masaru Kobayashi: "Formation of New Periodontal Ligaments around Dental Impiants" The Bulletion of KANAGAWA DENTAL COLLEGE. 22. 169-174 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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