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1994 Fiscal Year Annual Research Report

腎移植患者のリンパ球機能に基づくステロイド剤の選択と予後の改善に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06454614
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo University of Pharmacy and Life Science

Principal Investigator

岡 希太郎  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40057336)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平野 俊彦  東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (90173252)
Keywordsメチルプレドニゾロン / プレドニゾロン / 腎移植 / 免疫抑制剤 / 生体腎移植 / 死体腎移植 / 生着率 / シクロスポリン
Research Abstract

シクロスポリンA(CyA)が登場して以来、腎移植の臨床では生着率の向上が認められるようになった。しかし、死体腎移植における生着率は依然として満足すべきものではない。我々は、過去に行ったステロイド剤の力価測定法の確立の中で、メチルプレドニゾロン(MPSL,)はプレドニゾロン(PSL)よりも優れた免疫抑制作用を有することを見出した。この点に着目し、昨年度からMPSLとPSLの臨床比較試験を開始した。本年度までに比較群の層別をほぼ達成し得た。即ち、生体腎移植群17症例(MPSL群10症例、PSL群7症例)と死体腎移植群27症例(MPSL群10症例、PSL群17症例)の計44症例を4群に層別した。現在までに、最長約600病日の追跡を完了したが、この段階で統計学的有意差が確認された部分として、死体腎移植群のMPSL群とPSL群の生着率を指摘できる。これら両治療群の生着率は、MPSL群で90%、PSL群で59%あり群間有意差はP<0.05であった。
このように、MPSLはPSLよりも優れた臨床効果を示すことが、初めて明らかにされた。また、生着率以外の比較項目(併用された免疫抑制剤の種類、拒絶反応の有無とその治療法、副作用の種類とその発現頻度など)に、統計学的有意差を示す項目はなかった。MPSLとPSLが患者のQOLに及ぼす影響はほぼ等しいと考えられる。
以上の結果、中間的な知見ではあるが、MPSLは腎移植のステロイド系免疫抑制剤の薬剤選択において、第1選択薬であることが強く示唆された。次年度において、全症例についての2年生着率を観察し、より信頼性の高い結論を得ることにしたい。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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