1994 Fiscal Year Annual Research Report
固定装具装着患者における移動動作の安全性に関する研究
Project/Area Number |
06454621
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine, School of Nursing |
Principal Investigator |
西田 直子 京都府立医科大学医療技術短期大学部, 助教授 (80153881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 節子 京都府立医科大学, 医療技術短期大学部, 助手 (80269779)
藤田 淳子 京都府立医科大学, 医療技術短期大学部, 助手 (00259433)
滝下 幸栄 京都府立医科大学, 医療技術短期大学部, 助手 (10259434)
当目 雅代 京都府立医科大学, 医療技術短期大学部, 助手 (20259435)
堀井 たづ子 京都府立医科大学, 医療技術短期大学部, 講師 (40259429)
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Keywords | 固定装具 / ハローベスト / 日常生活動作 / 移動動作 / 動作解析 / 表面筋電図 |
Research Abstract |
健康な成人女性7名と女子学生9名を被験者とし,フィラデルフィア装具とハローベスト装具を装着した場合の日常生活動作において不安定な「しゃがむ」動作の動作解析をするとともに表面筋電図を測定した.動作解析は,被験者を正面と側面に設置したビデオカメラで撮影し,Ariel Performance Analysis Systemを用いて三次元解析を行った.また,動作中の安定性や困難点に関して被験者に質問紙を用いて調べた.一方,表面筋電図は,大腿部前後左右,腹筋左右,背筋左右,頸部前後左右を多用途テレメータを用い表面電極法により筋活動を計測し,MP100WSコントロールユニットに入力し,積分筋電値を求めた.成人女性の場合の結果は,下記のとおりであり,女子学生の場合は,データの整理中である. 1.ハローベストを装着した場合としない場合の動作解析の比較では,装着した場合の左右方向の重心移動が9.7±3.3cm,しない場合が6.0±2.1cmであり,装着した方が有意に大きかった.また,装着しない場合に左右重心移動の大きい人は,装着した場合にも同様に変化が大きかった(r=0.758). ハローベスト装着をした場合としない場合に,しゃがむ途中と立ち上がり時の間で,最大筋放電がみられた.大腿部の総積分筋電値は,装着しない場合よりハローベスト装着した場合に大腿前後左右の2部位とも減少し,ハローベスト装着により大腿部の筋活動の低下がみられた.
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