1994 Fiscal Year Annual Research Report
温熱および内分泌生理学の立場から見た寝具の快適性の評価
Project/Area Number |
06454623
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
登倉 尋実 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80027490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緑川 知子 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助手 (30149538)
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Keywords | 深部温 / メラトニン / 電磁波 / 電気毛布 |
Research Abstract |
最近,電磁波が体のメラトニンホルモンの夜間の上昇を抑制することが明らかにされつつある。電気毛布を微弱であるが電磁波を放出している。電気毛布によって放出される電磁波が夜間睡眠中の深部温やメラトニンのレベルにどのような効果を有するかを目的に本実験はおこなわれた。 実験方法は次の通りである。被験者は午後8時に実験室に到着し,薄明下で椅子に座り安静を保った。この間,深部温測定のため直腸温センサーを,人体表面温測定のための皮膚温センサーを装着した。被験者は午後8時に実験室に到着後ただちに排尿した。午後10時30分入床する直前に再度排尿し,その尿量をメスシリンダーで採量した後,その1部(5ml)をサンプル瓶にとり冷凍保存した。午前2時30分に被験者を目覚めさせ,排尿させ尿量を測定し1部をサンプル瓶に保存した。排尿後被験者は再び入床した。午前6時30分に起床し,採尿し前回と同じ手順を繰返し実験は終了した。 得られた結果を要約すると,1)夜間睡眠中の深部温は被験者7人(青年女子)全員が時間とともに低下し、サーカジアンリズムの存在を反映した。2)7人のうち5人の被験者は電気毛布使用時に深部温は高いレベルに維持され,1名は逆転し,1名は差がなかった。3)寝床内温熱条件は電気毛布使用時と無使用時の間で差がなかった。4)尿中メラトニンのデータは分析中である。
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