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1995 Fiscal Year Annual Research Report

中心体の微小管形成能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06454680
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

酒井 彦一  日本女子大学, 理学部, 教授 (80011477)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鳥山 優  静岡大学, 農学部, 助教授 (60202206)
大隅 正子  日本女子大学, 理学部, 教授 (60060646)
Keywords中心体 / 微小管 / 微小管形成中心 / チューブリン / Gタンパク質 / 分裂装置 / ウニ卵 / 有糸分裂
Research Abstract

動物細胞の中心体は,有糸分裂中心としての役割が良く知れれている。このオルガネラは,ウニ卵では中心子(別名中心粒、中心小体など)の周りに直径90ナノメートルの微小管形成顆粒(MTOG)が取り囲む構造体で、そのMTOGには、分子量が51,000のGタンパク質(51-kDa蛋白質)が含まれることがわっている。この中心体の微小管形成能に関する今年度の研究成果として以下の知見が得られた。
(1)精子頭中片部を用いた無細胞系での中心体構築に抗51-kDa蛋白質抗体は阻害作用を示す。
(2)架橋剤を用いてこの51-kDa蛋白質をチューブリンの相互作用を調べたところ、このG蛋白質はα-チューブリンと選択的に結合することが明らかになった。従って、微小管のマイナス単にMTOGが存在して微小管の形成中心となるとする我々の仮設を支持する結果となった。
(3)このG蛋白質と微小管を反応させて、抗G蛋白質抗体で間接蛍光染色とすると、微小管全体が染まることが明らかになった。従って、微小管内のα-チューブリンはG蛋白質との結合領域、恐らくそのC末単を環壁に沿って突出させていることが予想される。
現在のところ、中心体の微小管形成中心に関わる蛋白質として可能性の高いのは、このG蛋白質とともに、γ-チューブリンが知られている。今後これらの蛋白質間の相互作用が重要な研究課題となろう。上記(1)(2)の研究成果はさらに補強データを加えた上で、平成8年度中に公表予定である。
なお、予備的にポリスチレンビーズをこのG蛋白質でコートして精製チューブリン2量体を添加したところ、星状体様構造がみられ、電子顕微鏡観察からもビーズが微小管形成中心になりうることがわかっている。
これは今年度の研究課題として詳細な解析を進める予定である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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