1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06505004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (A)
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
森 邦夫 岩手大学, 工学部, 教授 (80003870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大村 慎吾 東亞電化(株)研究室, 室長
平原 英俊 岩手大学, 工学部, 助手 (30241491)
中村 満 岩手大学, 地域共同研究センター, 助教授 (60237435)
大石 好行 岩手大学, 工学部, 助教授 (90194076)
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Keywords | 直接架橋接着 / ニッケルメッキ / トリアジンチオール / 酸化皮膜 / NR,NBR / 界面構造 / 製品試作 / 技術普及講習会 |
Research Abstract |
各種ニッケル材料の表面酸化物の空気中における膜厚変化をXPM分析から検討した結果、一般に酸化皮膜の成長は遅く,ニッケルの種類の影響は大きくなかった。しかしながら,長期間(3ヶ月以上)の放置では接着を阻害することも解明された。 NRおよびNBRついて実用配合を硫黄架橋系,無硫黄架橋系,低硫黄架橋系及びペルオキシド架橋系について検討し,実用配合で得られる物性と同等の配合系の再調整を行った。この結果、従来の配合系を著しく変化させることなく,ゴム物性と接着特性を両立させることが可能となった。 接着強度と接着界面層の関係を知る目的で,界面層分析をXPM測定から検討し,接着強度の高い接着物は適度の酸化皮膜層,界面結合及び界面補強層が存在することが明らかとなった。 今年度は防振ゴム,ガスケット,印刷ロール及び免振ゴムの試作品を数社の企業の協力を得て作成し,実用化の可能性の高い製品ができあがりつつある。 また,平成6年8月30,31日には技術普及のための講習会を開催し,20名(定員)の技術者が全国から集まり,ニッケルメッキートリアジンチオール法(INT法)の修得につとめていただいた。この様子は31日6;30からのNHKニュースで放映され,岩手大学ブランド技術として期待されていることが述べられた。
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[Publications] 森邦夫: "フッ素ゴムの直接架橋接着" ポリマーダイジェスト. 47. 34-49 (1995)
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[Publications] 森邦夫: "ゴム-金属直接架橋接着" 昭和電線レビュー. 44. 150-154 (1994)
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[Publications] 森邦夫: "Adhesion of Flourinated Rubber on Nickel Plated Metals" Rubber Chem.& Technol.(審査終了). 68. (1995)