1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06508004
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Research Institution | Dept.of Social & Information Sciences, NIHON FUKUSHI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
久保田 競 日本福祉大学, 情報社会科学部, 教授 (30027479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 一郎 浜松ホトニクス, 中央研究所, 研究員
岡田 裕之 浜松ホトニクス, 中央研究所, 専任部員
澤口 俊之 北海道大学, 文学部, 助教授 (00183830)
三上 章充 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (40027503)
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Keywords | PET / GO / NO-GO課題 / アカゲザル / 側頭葉 / 嗅内皮質 |
Research Abstract |
予定したワーキングメモリー課題(眼球運動性遅延反応課題)を遂行中の局所脳血流量変化の測定は完了できなかった。新しい三次元PETの稼働開始が予定より遅れ昨年10月になってしまったからである。以後サルの訓練は続けているが、年度末になっても、PET測定には至らなかった。昨年度まで使用したサルの脳標本は完成し、局所脳血流量変化の起こった脳領域を細胞構築学的に同定できるようになった。2頭のアカゲザルで、色手掛かり(黄又は青の四角が白四角に囲まれている)でゴ-・ノ-ゴ-の選択課題を遂行した時に働く視覚領域を決定できたゴ-・ノ-ゴ-課題遂行中の活動からゴ-課題及びノ-・ゴ-課題遂行中の活動を引き算した)。色情報処理に関係あるとされて来た第一次視覚野、第2次視覚野、腹側後部領域(VP)に顕著な活動は見られなかった。だからこれらの領域は、ゴ-・ノ-ゴ-の反応を選択することには、関わってないと思われる。しかし、側頭葉腹側部のTF野や嗅内皮質、及び海馬に活動が見られた。これらの領域が色情報を区別し課題を遂行させることに関わっていると考えられる。課題遂行に関係するブロードマンの8野と6野は、選ばれた反応の遂行に関わることが解っている(昨年度の結果)ので、これらの領域へいろ選択情報が送られると考えられる。完了しなかったPET測定は、別途研究費を得て完成させる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mikami,A.,Ando,I.,Kubota,K.,Sawaguchi,T.,Yoshikawa,E.,Kakiuchi,T.,Nakamura,K.,and Tsukada,H.: "Posterior cortical areas activated during visually-guided GO/NO-GO task : a PET study." Neurosci. Abs.22. 401 (1996)
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[Publications] Nakamura,K.& Kubota,K.: "The primate temporal pole : its putative role in object recognition and memory." Behav.Brain Research. 77. 55-77 (1996)