1995 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者向け交通安全教育のための危険感受性訓練CAIシステムの開発
Project/Area Number |
06551002
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
太田 博雄 東北工業大学, 工学部, 教授 (90077503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
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Keywords | 高齢ドライバー / 交通安全 / 危険予知能力 / CAI / 診断テスト / 安全教育 |
Research Abstract |
研究目的は現場への教材の提供と安全教育プログラムを確立することである。具体的には高齢運転者の危険予知能力を診断し、受講者に対して結果をフィードバックすることを通して自己理解をすすめ危険予知能力のトレーニングを行うことであった。われわれは第1の目的である教材の開発を実現しつつある。現在、試作したシステムの心理テストとしての標準化を行っているところである。さらにトレーニングシステムとしての効果測定を宮城県警の協力を得てすすめつつある。高齢者のための免許証更新時講習会において受講者に本テストをほどこし、危険予知能力の診断をおこなうとともに自己の問題点を把握し危険予知能力の再訓練を行うことを計画している。さらに自動車教習所においても初心運転者教育のための有効な教材を提供できたものと考えている。 本危険予知訓練テストはテスト結果を受講者にフィードバックすることにより、受験者の自己理解を図った。しかし認知能力の評価に加えて、行動面の評価も必要となる。すなわち危険敢行性の評価である。危険と感じながらも敢えて行動を敢行するのは危険敢行の傾向が強いことを意味する。危険と感じた後、行動を差し控えようとする行動と対比されよう。危険認知面では同じ得点を与えられても行動面では明らかにことなった評価が行わなければならないし、教育訓練もことなってくる。本研究はしたがって更に行動面での評価と訓練について進めなければならない。そして高齢運転者特有の問題点について本テストを通してさらに特定する課題も残されている。
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Research Products
(1 results)