1995 Fiscal Year Annual Research Report
100MeV1n近辺の重イオンに対する周位元素弁別用液体アルゴン電離箱
Project/Area Number |
06554005
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
道家 忠義 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (60063369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 公明 埼玉県立衛生短期大学, 助教授 (40173744)
柴村 英道 埼玉県立衛生短期大学, 助教授 (30100605)
谷畑 勇夫 理化学研究所, リニアック研究室, 主任研究員 (10089873)
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Keywords | 液体アルゴン / 電離箱 / エネルギー分解能 / 2次元位置検出器 |
Research Abstract |
昨年6月に予定されていた理研での第1回イオン照射実験は、都合により、7月に延期されたが、その後、9月、12月と3回実験が行なわれ、今年になってから3月中にもう1回実験が行なわれる予定である。これらの実験で使用されたイオンは、100MeV/nの酸素と135MeV/nのネオンである。初めの照射実験では諸種のトラブルのため電離信号を検出出来なかったが、2回目には検出出来、3回目には半値幅で2%の分解能が得られた。これまでなかなか良い結果が得られなかった原因は、実験初期に大強度のビームを電離箱に照射したことにより、alleneが破壊された結果で、期待された電離信号より遙かに低いものしか観測されなかった。このことは、第3回目の実験で明らかにされたが、その際も初期の強いビーム照射のために若干のalleneの劣化があり、そのため得られたエネルギー分解能はベストのものではないと考えられる。このような判断から、次の実験では、以上の点に注意して実験がなされるので、1%を割るエネルギー分解能が得られるものと期待される。 今後なすべきこととして、個々の入射粒子の2次元位置検出を可能にすることが残されているが、現在、そのために、現在の金属陽極を抵抗性電極に変え、正方形電極の4隅から電離信号を取り出し電価荷分割方式による読みだしを行なうべく準備をなしつつある。
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