1994 Fiscal Year Annual Research Report
古生物タイプ標本のデータベース構築に関する試験研究
Project/Area Number |
06554020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森 啓 東北大学, 理学部, 教授 (00004466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井龍 康文 東北大学, 理学部, 助手 (00250671)
島本 昌憲 東北大学, 理学部, 助手 (30211965)
中森 亨 東北大学, 理学部, 助教授 (00192229)
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Keywords | データベース / 古生物 / タイプ(模式)標本 |
Research Abstract |
本研究において導入したデータベースは、SUN社製UNIX機SPARC station 5をホスト計算機とし、エ-・シ-・エ-社のソフトウエアINGRESを使用している。また、標本の画像入力のためにビデオカメラ(ハンデイカムCCDTR-2000)を購入した。本年度は、本試験研究採択からの期間が短かったこともあり、データ入力のためのソフトの完成と入力すべきデータの準備を行った。東北大学理学部地圏環境科学科が所有している模式標本および登録標本の中から、手始めに化石・現生放六枚サンゴ類、二枚貝類標本についてのデータを整理し、一つひとつの標本において、標本番号、種名、産地、地質時代、記載論文、保管場所のほか、標本の形、色、大きさなどを示す画像データなどの情報を入力することにしている。この入力終了後、他のグループ(三葉虫類、アンモナイト類、巻貝類等の無脊椎動物化石、有孔虫等の微化石、植物化石など)のデータを整理する予定である。 本研究におけるデータベースシステムの確立は、わが国の大学・研究機関に収蔵されている模式標本の情報情報を共有し、相互研究によってこれからの多様性研究の効率化に寄与することを目的としているが、他大学の現状を把握するための実態調査も開始した。模式標本の収蔵の方法、管理・保全の実態は、それぞれの研究機関ごとに異なっているが、最終的には、わが国全体の古生物模式標本を網羅することを目標として、本研究を基礎として、東北大学をデータベース構築の拠点とすべく研究を進めている。
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