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1996 Fiscal Year Annual Research Report

不均一系微小粒子の生物活性測定システムの開発

Research Project

Project/Area Number 06554036
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

吉岡 崇仁  名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (50202396)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 秀剛  信州大学, 理学部, 教授 (60087129)
和田 英太郎  京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40013578)
Keywords不均一系 / トレーサー実験 / YAGレーザー / 炭素安定同位体 / 質量分析
Research Abstract

不均一系に存在する微小粒子(たとえばプランクトン,最近やその群体)のもつ生物活性を測定する新しいシステムを開発した。これは、YAGレーザー・赤外線顕微鏡・試料セル・ガス精製装置・質量分析計からなるLASMMA(Laser Semi-Microprobe Mass Analysis)システムである。システムは、^<13>Cを用いた植物プランクトンの光合成トレーサー実験を対象として開発し、微小粒子を識別する顕微鏡、試料セル、微小部位を燃焼させるためのレーザー照射系、そして、発生したガスを精製、定量分析する系からなる。
レーザー光を赤外線顕微鏡のレンズを通して試料に照射するためのレンズ系を作製し、ビデオカメラにより、微小部位を確認しながら照射できるシステムとした。炭素同位体比のわかっているセルロースフィルターを純酸素下で30〜60分間処理し、生成したCO_2ガスを同位体比既知のCO_2ガスで希釈した後、同位体比質量分析計で測定した。その結果、レーザー法では、やや低い同位体比が得られたものの、トレーサー実験としては十分な測定精度を持っていることが明らかとなった。実際のトレーサー実験にLASMM法を適用し、諏訪湖のMicrocystisを対象に^<13>C取り込みを測定した。モニターでMicrocystisのコロニーを確認しながらレーザー処理した。インキュベート開始時に1.09atom%であったものが、24時間後には3.52%へと上昇した。懸濁態有機物全体を測定する従来の方法で得られた時間変化と非常によく一致しており、LASMMA法がトレーサー実験に応用できる段階に達したことが示された。常法に比べて標準偏差が大きい、時間がかかるなど改善すべき点が残されているが、トレーサー実験以外の応用も期待できる手法であることが確認された。
なお、今後の活用を目指し、LASMMAシステム取扱説明書を含めた報告書にまとめた。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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