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1994 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類の染色体進化研究への染色体顕微切断法の導入

Research Project

Project/Area Number 06554040
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

平井 啓久  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (10128308)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今井 弘民  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 助教授 (10000241)
田口 尚弘  高知医科大学, 医学部, 助手 (80127943)
川本 芳  京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (00177750)
Keywords霊長類 / 染色体進化 / 染色体顕微切断 / FISH
Research Abstract

本年度は機器・器具(倒立顕微鏡、マイクロマニピュレータ、ガラスナイフ作製用のマイクロフォージ)の調整に時間がかかり、最近やっと顕微切断およびDNAの増幅が可能になった。現在まで、マイクロフォージによるガラスナイフの作製(同サイズの先端を多数作るための条件設定)、カバーグラス(スライドグラスより観察しやすい)に展開した染色体のG-バンド染色、倒立顕微鏡上での染色体特定部位のDNA採取の技術が完了した。現在、採取DNAのPCRによる増幅および増幅後のプローブ作製を行っている。増幅にあたって、ユニバーサルプライマーとして5'CCGACTCGAGCAATTATGTGG3',5'TGGTAGCTCTTGATCACAGAC3'および5'AGAGTTGGTAGCTCTTGATC3'の3種を使用している。具体的には、ヒト第2染色体形成過程(チンパンジー第12・13染色体の短腕末端融合)の中で、チンパンジー第13染色体のセントロメア部位のヘテロクロマチンが消失している現象を解明するため、チンパンジー第13染色体のセントロメア部位のDNAを採取し、ヒトおよびチンパンジーの染色体における局在部位を確認している。これによって、ヒト第2染色体長腕のチンパンジー第13染色体セントロメアに相当する部位のDNAが、ヒト染色体に分化後どの程度消失しているのか明らかになる。さらに今後は、Y染色体の進化を調べるためのプローブを、各種霊長類のY染色体の切断によって作製する予定である。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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