1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555042
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Research Institution | Numazu College of Technology |
Principal Investigator |
柳下 福蔵 沼津工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (60043147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 保男 酒井技術士事務所, 所長
楠井 直樹 沼津工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (50259868)
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Keywords | 研削シミュレーション / 砥石の切れ刃分布 / 研削砥石 / 砥石の作業面 / 研削仕上げ面粗さ / 研削抵抗 / 研削 / 機械加工のシミュレーション |
Research Abstract |
本研究の成果をまとめると次のとおりである。 1.円筒プランジ研削、平面研削のシミュレーションと同一条件の研削試験を実施したところ仕上げ面粗さおよび研削抵抗において比較的よく一致する成果が得られた。 2.近年多用されているCBNホイールによる研削のシミュレーション・プログラムが完成した。 3.研削シミュレーションを行う場合の重要な入力値として、砥石外周の砥粒切れ刃分布(以後、切れ刃分布)と比研削抵抗がある。今後、シミュレーションを行う際に参考となるよう、これらの求め方や資料を作成した。 4.特に、切れ刃分布と研削特性に関して以下の知見が得られた。 1)ドレッシングや研削の仕方によって切れ刃分布が多様に変化することから、切れ刃分布による砥石作業面の評価は研削作業を検討する上で有用である。 2)従来の研削理論では接線研削抵抗Ftは砥石切込み深さをaとすると、Ft∽a^<0.88>とされているが、本研究のシュミュレーションの結果はFt∽aとなり、また切れ刃分布に大きく影響されることが明らかになった。 3)従来の研削理論として織岡の理論式と本研究のシミュレーションによるデータとを比較すると、シミュレーションの方が実研削結果に近いことがわかった。 4)円筒プランジ研削いおいて工作物累積回転数が増すに従い実切込みの累積値は設定切込みの累積値より下回ることが知られているが、切れ刃分布が大きい場合は切残しが小さく、反対に切れ刃分布が小さい場合は切り残しが大きくなることが判明した。
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Research Products
(2 results)