1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555059
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
林 勇二郎 金沢大学, 工学部, 教授 (30019765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 敏夫 吉田工業株式会社(Y. K. K. ), 研究開発本部, 副主幹
義岡 秀晃 富山商船高専, 助手 (80259845)
多田 幸生 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (20179708)
滝本 昭 金沢大学, 工学部, 教授 (20019780)
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Keywords | 過冷却 / 凝固 / 複合材料 / ミクロ伝熱 / 偏析 |
Research Abstract |
本研究は,過冷却と壁面冷却を併用した合金融液の凝固により,形状とミクロ性の両固定を目的とする.即ち,試料内に分布した過冷却により,in‐situにして急速な結晶を前駆的に領域形成し,後続する壁面冷却により,方向性のある微細組織とマクロ形状を固定するものである. 前年度では,Pb‐Sn系合金ならびにBi‐Sn系合金を供試し,過冷却場における結晶の自由成長の過程,再熱・再質を伴う場が回復する待ち過程,さらには平衡凝固の過程の詳細を,凝固層の組織・組成のミクロ性を含めて明らかにした. 今年度は,(1)Bi‐Sn系に対する追加実験により,凝固相のmorphologyとミクロ偏析の機構を実験的に明らかにした.さらに,(2)これらの知見をもとに上記の過程に対する凝固モデルを提示した.最終的に,(3)これらのモデルに対し,結晶成長理論,ならびに壁面冷却のもとで結晶の肥大化を伴う温度・濃度場共存場の緩和理論を展開し,ミクロ組織・組成とマクロ伝熱を連成した速度論が確立された.
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Research Products
(1 results)