1994 Fiscal Year Annual Research Report
電磁力により軌道追従・運動をする多剛体システムの汎用解析プログラムの開発
Project/Area Number |
06555076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
正田 英介 東京大学, 工学部, 教授 (40010706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 穣 東京大学, 工学部, 助手 (00011180)
大崎 博之 東京大学, 工学部, 助教授 (10203754)
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Keywords | 磁気浮上 / リニアモータ / シミュレーション / 車輌運動 / 超電導 |
Research Abstract |
今年度は研究の初年度として基本的要素のモデリングを行った。本研究の特徴を磁気浮上車輌や電磁気アクチュエータを利用したアクティブ制御車輌の取り扱いにおいているので、これらの車輌の構成、構成要素の電気・機械システムとしての表現を明らかにし、新しい応用対象と考えられる能動制御形の振り子車輌についても調査を行った。このようなシステムでは電磁気特性が移動体と固定部との相対的な位置の影響を受けるので、固定部(軌道系)の振動特性の表現が重要である。またうず電流の影響や磁気回路の等価的な表現法についても検討を加え、走行特性の計算精度に相応するモデル化の手法を求めた。磁気浮上車輌を例として軌道振動のモデル化の手法と運動の正確な表現の関係をも明らかにし、簡略化されたモデルの適用例を示した。一方、運動表現の手段としてのアニメーションのために超電導浮上を例として予備的な研究を行った。実際の寸法上の現象と、設計や解析の立場からの要求を明確にする表現法を検討している。 数学的な表現手法のまとめについては順調に進んでいる。一方、経費の削減の影響と並列計算技術の進歩から、より簡単なソフトウェア制作の可能性を求めて、125個の並列CPUを模擬的に実現する計算システム(PIM-cell)を使用する方法について基礎的な検討を進めている。この方式はハードウェアが完成したばかりで、他に例を見ないものであり、ソフトウェアの汎用部分と個々のシステムに固有の部分を容易にPOLで結合できるので、MEDINAのような既存のソフトウェアより利用者の使い易さをいち著しく向上できる見通しである。その具体的な性能を高めるための数値積分の方法を検討し、プログラム構成についての方針を決定した。モデル化手法の応用は超電導形及び常伝導形の磁気浮上の特性解析に適用して成果を上げている。
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[Publications] 大崎、脇、林屋、正田: "可撓性軌道を走行する常電導磁気浮上車の高速走行シミュレーション" 日本機械学会第3回交通物流部門大会講演論文集. 193-198 (1994)
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[Publications] T.Morizane,H.Ohsaki,E.Masada: "Study on the Feasibility of the system applied with linear induction motor for vertical motion" Proc.ICEM ′94. 2. 84-88 (1994)
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[Publications] T.Morizane,E.Masada,H.Ohsaki,M.tamura: "Vertical Motiob Direct Drine with Linear Induction Motor" IPEC ′95 Yokohama. (1995)
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[Publications] S.Ohashi,K.Higashi H.Ohsaki,E.Masada: "Unstable Rotation Motion of the Superconducting Magnetically Levitated Bobie" IPEC ′95 Yokohama. (1995)