1996 Fiscal Year Annual Research Report
状況依存エージェントを用いた知的グループウェアの研究開発
Project/Area Number |
06555105
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
白鳥 則郎 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60111316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヨカノビッチ ドゥシャン 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (30282007)
郷 健太郎 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (50282009)
布川 博士 宮城教育大学, 理科教育研究施設, 助教授 (00208274)
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Keywords | エージェント / CSCW / グループウェア / マルチエージェントシステム / 状況依存型エージェント / 協調作業支援 / 協調作業空間 / DeLis |
Research Abstract |
本研究では,人間の共同作業を支援するソフトウェアシステム(CSCW,グループウェア)を,状況依存型のエージェントを用いて計算モデル化及び実装することを目的とし、以下のような研究実績を得た. (1)人間の共同作業の計算モデル化.ここでは人間の共同作業を,状況依存型のマルチエージェントシステムを用いて表現し,これを計算モデルとして形式化した.特に,コミュニケーションの状況依存性を有するエージェントを分散環境記述言語DeLisを利用して実現し,これをもとに状況依存型エージェントのマルチフェース性を明かにし,形式化を行った. (2)強調作業空間の構築.ここでは(1)の計算モデルをコンピュータネットワーク上に実装し,人間の協調作業を支援する環境のための基盤を構築した.具体的には,マルチフェース性を持つ状況依存型エージェントをDeLisのアプリケーションとして実装し,これを用いて複数の情況依存型エージェントからなる機能群を構築し,状況依存型エージェント空間上に複数のアプリケーション(高機能グループウェア)を作成した. (3)種々のアプリケーションの実装.ここでは(2)で構築した協調性作業空間上に種々の作業支援ツールを構築した.さらに,(1)と(2)の個別的な評価と,実装されたアプリケーションの利用を通した総合的な評価を行った.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 佐藤 究: "分散システムのためのユーザインタフェースメタファ" 電子情報通信学会誌. J79-A,No.2. 471-480 (1996)
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[Publications] 佐藤 究: "ユーザに適応するユーザインタフェースメタファ" 電子情報通信学会誌. J79-B,No.5. 355-363 (1996)
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[Publications] 小泉 寿男: "CSCWによる意思決定プロセス支援法の提案と実現" 情報処理学会誌. 37,No.5. 911-919 (1996)
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[Publications] 藤田 茂: "分散処理システムのエージェント指向アーキテクチャ" 情報処理学会誌. 37,No.5. 840-852 (1996)
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[Publications] Roberto Okada: "Agent-based Intelligent Informaion Gathering on Large Scale Information Sources" Interdisciplinary Information Sciences. 2,No.2. 175-188 (1996)
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[Publications] Yoshiichi Tokuda: "Multimedia-Based Development Support Environment:CUDE-MM" IEEE Inter. Conf. on Information Networking (ICOIN-10). 1. 37-44 (1996)
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[Publications] 白鳥 則郎: "分散処理" 丸善株式会社, 236 (1996)