1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 亨 京都大学, 工学部, 助教授 (60162450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新保 哲也 京都大学, コマ研究本部, 研究員
木村 磐根 京都大学, 工学部, 教授 (00025884)
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Keywords | 地下探査 / 高分解能レーダー / レーダー信号処理 / 離散モデルフィッティング法 / 不均質媒質 |
Research Abstract |
本研究は、離散モデルフィッティング法を地下探査レーダーの実時間信号処理に組み込み、不均質媒質中の埋設物探査に実用性能を持つ高分解能アルゴリズムを開発することを目的とする。標的は比較的小数の点状物体およびこれらを連結した物体の集合により表現できるものとし、このアルゴリズムを小型ワークステーションで実現可能な規模に抑え、準実時間で処理を行なえるシステムを構成する。 本年度は、市販の鉄筋探査用小型レーダーを購入し、受信信号を取り込むためのインターフェースを開発して可搬型のデータ処理システムを構築した。この装置を用いて任意の状況で実験を行なうための実験土槽を製作し、基礎的なデータを収集してハードウェア部分の性能確認とインターフェース部の動作試験を行なった。また、ほぼ開発を終了している均一媒質中の信号処理アルゴリズムの移植ならびに実時間化と、不均質媒質中の電波伝搬計算法を導入するためのソフトウェア上のインターフェースを確立した。 ソフトウェアに関しては媒質の不均質性を従来のアルゴリズムに取り込む他、点状物体の集合以外に任意形状の連続物体の取り扱いについても研究を開始し、円筒および板状物体の形状および寸法の正確な再現に成功した。このほか、不均質媒質が単純成層構造を持つ場合のみでなく、傾きを持つ場合についても対応できるように改良を行なった。
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[Publications] T.Sato: "Automatic data processing procedure for ground probing radar" IEICE Trans.Commun.E77-B. 831-837 (1994)
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[Publications] T.Sato: "Automatic signal processing of front monitor radar for tunneling machines" Proc.5th Intl.Conf.Ground Penetrating Radar. 1027-1039 (1994)
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[Publications] 佐藤亨: "離散モデルフィッティング法を用いた有限の大きさを持つターゲットの形状推定の試み" 電子情報通信学会技術研究報告. SANE94-62. 33-40 (1994)
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[Publications] 佐藤亨: "傾斜境界を持つ層状媒質中のレーダーターゲット推定法" 電子情報通信学会技術研究報告. SANE94-85. 65-71 (1995)