1994 Fiscal Year Annual Research Report
マルチキャリヤ変調を用いた室内高速無線通信用ディジタル変復調装置の開発
Project/Area Number |
06555109
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小牧 省三 大阪大学, 工学部, 教授 (10243164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 実 大阪大学, 工学部, 助手 (10252587)
原 晋介 大阪大学, 工学部, 助手 (80228618)
塚本 勝俊 大阪大学, 工学部, 助手 (10207342)
三瓶 政一 大阪大学, 工学部, 助教授 (50252599)
森永 規彦 大阪大学, 工学部, 教授 (30029102)
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Keywords | マルチキャリヤ変調 / 室内無線 / 高速ディジタル伝送 / マルチパス伝搬路 / ディジタル信号処理 / フェージング |
Research Abstract |
平成6年度においては,室内伝搬路モデルの確立と,室内高速ディジタル無線伝送用マルチキャリヤ変復調装置の設計・試作を行っている。まず,室内におけるマルチパス伝搬路の伝搬特性を明らかにするため,マルチパス波の各遅延波の遅延時間及び伝搬損失について計算機により数値解析を行い,明らかにした. この結果に基づき,室内無線伝搬路の統計的伝搬モデルを設定し,この伝搬路モデルをシミュレートする伝搬路シミュレータを本年度導入したワークステーション装置を用いて作成した.さらに,この伝搬路シミュレータを用いた計算機シミュレーションにより,マルチキャリヤ変調方式の室内無線伝搬路におけるビット誤り率特性を明らかにした. 上記結果に基づき,室内無線伝搬路において最適となるマルチキャリヤ変調方式の各キャリヤ当たりの伝送速度を求めた.その結果,通常の10〜50m平方程度のオフィス環境下では,1キャリヤ当たり100kbps程度の伝送速度が適当であることを明らかにした. 次に,ディジタル信号処理によりマルチキャリヤ変復調装置の設計を行った.設計に際し,復調部前段のアナログ-ディジタル変換部における変換誤差の伝送特性に与える影響について検討を行った,これらの検討は,伝送特性の検討と同様に,計算機シミュレータを用いて行った.その結果,アナログ-ディジタル変換部における変換誤差の伝送特性に与える影響は,変換部の量子化ビット数を8ビット程度にすることにより無視できることを明らかにした.さらに,変換誤差の影響を軽減するため,受信機利得制御装置の効果について検討を行った.その結果,マルチキャリヤ変調方式では,受信機利得制御装置はマルチパスフェージングによる受信電力の瞬時変動まで利得制御により補償する必要はなく,距離変動,シャドウイングによる緩やかな電力変動のみを補償すれば十分であることを明らかにした.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 岡田常雄: "光ファイバマイクロセル無線通信方式におけるマルチキャリア変調セル間ダイバーシチ方式の検討" 電子情報通信学会技術報告. RCS94. 85-90 (1994)
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[Publications] Okada,Minoru: "A Novel Concatenated Block Coded Modulation Scheme in Rayleigh Fading Channel" Proc.Vehicular Technology Confeence′94. 2. 967-971 (1994)
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[Publications] 西島英記: "マルチキャリヤ変調受信機におけるA/D変換誤差の影響" 電子情報通信学会1994年総合大会予稿集. B. 463 (1994)
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[Publications] 須増淳: "チャープ変換を用いた無線信号多重光ファイバ伝送システム" 電子情報通信学会1994年総合大会予稿集. B. 551 (1994)
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[Publications] 外山昌之: "マイクロセル構成に適した無線パケット伝送方式" 電子情報通信学会1994年総合大会予稿集. B. 544 (1994)
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[Publications] 岡田実: "TDMA/TDD通信における最大比合成送受信ダイバーシチ方式" 電子情報通信学会1994年総合大会予稿集. B. 403 (1994)